️烈風、フェーン ~ 日光白根山
2001/7/1

大阪の父の具合が悪く、最近は頻繁に帰省している。この6月末の週末は東京、ずっと単身社宅にいても気が滅入るし、7月1日の日曜日、日光白根山へ出かけた。

土曜日は雨が残っていたが、翌日は回復の見込み、いつものニッポンレンタカーに電話したら、小型車は出払っているとのこと。それではと、今度はトヨタレンタリースへ。あったあった、一日6000円のVitzが。何とCDプレイヤーまで付いているぞ。

やっぱりトヨタの車はよく出来ている。この車種は購買層が女性中心だからか、運転席の周りの収納スペースが豊富で、ヴァニティミラーもある。車体もコンパクトで、とり回しも楽々。

4時起き5時出発だと首都高もスイスイ、東北道も快速、8時には日光菅沼の登山口に到着した。しかし、駐車スペースは50台ぐらいの車で満杯状態、ほとんどは栃木や群馬のナンバー、彼らには地の利があるものなあ。それでもなんとか駐車し、早々に出発。とても登りやすい道で、2時間ちょっとで山頂に。

山腹の弥陀ヶ池、五色沼を巡るコース、この湖沼群はとても素敵なところ。車道から2時間近く歩かないと辿り着かないだけに、静かな登山者だけの世界がそこにある。

もっとも、この日は東方海上に抜けた低気圧に向かって強風が吹き込む顕著なフェーン現象が起き、関東平野でも異常な高温と強風に見舞われた日だった。海抜2500mを超す、関東以北の最高峰、日光白根山を越す風は秒速20mを優に超えていたと思う。稜線上では前を行く登山者の帽子がアッという間に谷に消えた。普段は下りにしか使わない登山用のストックを取り出し、体を支えて何とかバランスをとる。これで雨混じりだったら、何組かいた中高年ツアーの団体はかなり危険だなと思うほど。

強風に晒され寒い思いをした後、山を下りたら真夏を思わせる猛暑、帰りに浸かった関越道沼田インター近くの「望郷の湯」の露天風呂、屋外の洗い場が気持ちがよかった。これは道の駅に併設された施設で、入浴500円。まだ新しく、広々としている。でも、最近多くなったこの種の施設の採算はどうなんだろう。これは国土交通省の所管になるのだろうが、税金を投入し不採算事業を拡大しているのだとしたら、温泉でいい気持ちになってばかりというわけは…

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