上州武尊山 ~ 晴れ男vs雨男
2001/9/23

殺風景な単身社宅に泊まるという、物好きな友だちも世の中にはいるもので…。

武尊山周辺の山々の地図

S君の住む千葉から出発では朝が苦しい、だから幡ヶ谷からという算段だが、まあ私にとってみればレンタカー代がタダで済むし。名うての雨男の私と、同じく晴れ男のS君。天気がどっちに転ぶか微妙だったが、この対戦は私の完敗。まあ、それはそれで結構なことだ。

向かったのは上州武尊山。三連休の中日なので5時半出発でもスイスイ、関越道経由で3時間で登山口に到着。この山は大学時代の夏合宿で登ったことがあるが、それはもう30年も前のこと。二人とも立派な中年、それでも途中の痩せ尾根や岩場なんて、どこが危険なのという感じだし、挙げ句の果てに武尊山からの下りでは沼田高校山岳部の若者とデッドヒートを演じるとは、まだまだいけるかな。いやいや、体力の過信は禁物。

上州武尊山

南山麓の川場キャンプ場から中ノ岳を経て最高峰の沖武尊を往復、それにしてもなんと天気のよいこと。武尊山は国境の山脈の一峰ではなく、純然たる群馬の独立峰、あきれるほど周りの山々が見える。空気が澄んでいるからか輪郭もくっきり、上越国境の荒々しい山肌が間近に迫る。
 山座同定の得意なS君、誰でも判る富士山に始まり、八ヶ岳、南アルプス、浅間山、北アルプスの槍ヶ岳、穂高岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳、北に転じて飯豊連峰、近いところでは日光白根山、皇海(すかい)山、尾瀬の燧ケ岳、至仏山、平ヶ岳、谷川連山、巻機山、越後三山、荒沢岳…

八ヶ岳・富士山方面の眺め

こんな天気、こんな調子だから、山頂は鈴なり状態。景色を堪能して自然と尻が長くなる。てっぺんから少し下ったところに笹清水と呼ばれる水場がある。これは美味、ペットボトルに汲んでお持ち帰りだ。

上越国境の山々

この日の温泉は、一度来たことのある沼田IC近くの望郷の湯。新しくて、入浴料は500円と安い。河岸段丘の上のロケーションだから露天風呂からの眺めもよろしい。

帰りは、晴れ男すなわち渋滞男、いかにけものみち得意の私がナビゲータをしても苦しい。帰宅は深夜となった。

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