️ピカチュウとふたり連れ ~ 九鬼山
2002/10/5

田舎の駅から歩き出すと、民家の庭には柿の実が色づき、用水路の脇には秋桜。そして、林道に入ったら、割れて落ちた栗の実が。
 しばらく山登りをしなかったら、いつの間にか、秋。今年は3000m級の夏山が飛んでしまったなあ。錦秋の北アルプスを縦走したのはちょうど1年前。ぼやぼやしてると雪が積もってしまう。

久しぶり、ちょっと疲れ気味ということもあり、ここは無理は禁物。50の大台に突入しているのだから、体力を過信するほど無分別でもなく、どうせ2日後には筋肉痛に襲われるし、軽めが賢明と、出かけたのは九鬼山。

足場がいいので、最近よく足を運ぶ中央沿線、大月から富士急で二駅、田野倉からスタート。腰にピカチュウぶら下げて…
 10月に入って、もっと歩かなくっちゃと思って、下の子供にもらったポケット・ピカチュウをベルトにつけている。これは、一時、幼稚園児の必携アイテムだったもの。早い話が子供のおさがり。万歩計を兼ねたミニゲーム。たくさん歩くと、ピカチュウがご機嫌になる。これを会社でも腰に付けているのだから、やっぱり変なオヤジだ。

普通に毎日過ごしていると、一万歩は歩く。じゃ、山登りに行ったら、さぞやと思いきや…。一日で12000歩どまり。これは、おかしい。そんなはずは、ない。
 山登りは平地の歩きと違って、ゆっくりしたペースとは言っても…。短い行程とは言え、4時間近くは歩いているのに。
 自分なりの推測は、登りでの歩数カウントが不正確では、というもの。つまり、ピカチュウのセンサーが感知するほどの振動がない時には、歩数としてカウントされていないような気がする。
 山登りを始めて30年以上になるから、自ずとバテない歩き方が体に染みついているのかしら。腰から上、上体の上下動を限りなくゼロにするという…

2時間ほどで登頂、言わずもがな、この雨男、富士山が見えるわけもなし。下りは、山頂から一直線に禾生(かせい)へ。一気呵成の下山(さぶー)。むちゃくちゃな急斜面、次は倒木、最後は下草が繁り、種が衣服にいっぱいくっつく。これも秋ならではか。

下りついたところにある愛宕神社。誰もいない境内のベンチでごろ寝。暑い日だけど、緑陰でぼうっと空を眺めているのは至福のときだ。
 4月に高川山に登ったときに、禾生駅にいたおばちゃんは今日は非番の模様。駅員はおっちゃんだった。

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