ベイブレの次は、バウリンガル?!
2002/11/14

「バウリンガル、海外でも販売」という新聞記事を見て、一年半前のベイブレード騒動を思い出した。ベイブレードは現代風ベーゴマ、バウリンガルは犬語翻訳機、いずれもメーカーはタカラ。バウリンガルは何と言っても今年のイグノーベル賞の平和賞を受賞したという代物。マンションだから家に犬はいないので、今回は「買いに走れ!」という家族の指令はないから一安心だが、ベイブレードのときは苦労した。以下は、そのときの顛末。

「ベイブレード?何じゃそりゃ」というところから、えらい騒ぎに。最近、小学生に人気のおもちゃで、下の子供がほしがっているということ、大阪・奈良ではどこも品切れで手に入らないらしく、東京で探してみてほしいとのカミサンの依頼だった。

「ふうん、じゃ会社の帰りに銀座の博品館でも寄ってみるか」ということで、店で尋ねてみると、「申し訳ありませんが品切れでして」という返事。

「へえ、結構人気あるんだ」と、翌日会社で小学生の子持ちのお父さんに聞くと、全然品物がないという情報。それではとインターネットにアクセスしたら、トイザらスもどこも在庫なし。

「えらいこっちゃ」と思っていると、子供は、今度奈良に帰ってくるときのお土産に楽しみにしているなどと言っているらしい。「手に入れるまで帰られへんでえ」と、カミサンからの携帯メール。

「ちょっと待ってくれよ。週末にデパートに行ってみるけど…」と、土曜日に新宿のデパート巡りをする羽目に。

最初は新宿三丁目の伊勢丹、客がとても多い。今はなき奈良そごうに慣れていると、びっくりしてしまうような人出、「やっぱり東京は人が多いなあ」と妙に感心。おもちゃ売場に辿りつき探しても、それらしいものがない。店員に聞くと「品切れとなっております」とにべもない。「あっちゃー」と、今度は隣の三越へ。おっと、ここにはおもちゃ売場がない。仕方ないので新宿東口の雑踏を抜けて、JR南口の高島屋へ。9階おもちゃ売り場へ直行、ああ、ここもやっぱり品切れ。こんなことだと奈良にいつ帰ることができるやら。

悄然と売場を離れようとしたとき、「明日入荷する予定なので、午前中に来ていただいたら…」と売場のおにいさん。「えっ、ホント。来る、くるーっ」。だって、こちとら、新宿まで10分のところに住んでるんだもん。

「あしたの日曜日、新宿高島屋にベイブレード入荷!」、メールで連絡したのが間違い。「早起きして開店前から並ぶこと」、「まってるからねー」とプレッシャーがかかること。仕方ないので開店30分前目標で社宅を後に。それでも、「甘い。そんなことでは買えんぞ!」と、罵声が携帯のメールで飛んでくる。でも、2階中央入口についても誰も並んでいないじゃないか、他の入口をチェックしても並んでいない。ということで、エスカレーターに一番近い2階中央入口で待つ。ややあって、新聞チラシを握りしめたおばちゃんが数名現れた。どう見てもベイブレードじゃないし、きっとバーゲンハンターだろう。10分前になってやっと母親に連れられた小学生が登場、「おっ来たぞ」。

まあ、これなら楽勝と思いつつも、入荷数量も不明、10時のチャイムとともにドアが開くと、おとうちゃんは脱兎のごとくエスカレーターにダッシュ、9階までエレベーターよりも速く駆け上がったのだった。「いらっしゃいませ」と店員が一斉にお辞儀する中、脇目もふらずおもちゃ売場に突入するオヤジの姿はかなり異様だったろう。もちろん栄光の一番乗り、ベイブレード2種とスプリングシューターを購入し意気揚々と引き上げたのだった。帰省までの一週間ほど、こんなに帰りを待たれたことはこれまでになかったこと。メデタシ、メデタシ。

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