前はジャパニーズ、後はアメリカン
2002/12/20

コンサートを聴いている最中にお腹が鳴るのは、カッコ悪いことこの上なし。生理現象なので仕方ないのだが、いびきともども気を遣う。さすがに井伏さんのように、豪快に放屁という人はいないが(太宰治「富嶽百景」)。

先日も、会社帰りに駆けつけたら、静かなパッセージで「くうーーっ」と。知らぬ顔の半兵衛を決め込みましたが、これは困りもの。なので、少しでも食べて行くようにしている。

会社の近く、本日オープンのすし丼専門店「当番屋(とうや)」に昼休みに出かけたら、12時前というのに長蛇の列。何しろ本日限りオール半額ということ。それでは、と、コンサート前の軽い腹ごしらえに捲土重来。待つこと15分、一番高いメニュー(?)の北海丼690円(半額で340円)をいただく。鮭、イクラの親子丼に蟹肉が乗っかっていて、まずまずのお味。690円でも普通かなと思うところに、半額なら御の字。それにしても、すぐそばの牛丼「吉野屋」は客が一人も入っていない。こりゃ真性デフレの歳末だなあ。

さて、サントリーホールのコンサートが終わって、立ち寄ったのは、アークヒルズの Wolfgang Puck Cafeという、一転してトレンディなアメリカン・レストラン。何でも最近できたNYの有名シェフの店とか。一緒に出かけた後輩のT君が先日すでに偵察を済ませていて、まあまあいい店ですよと言うので突入。

アメリカ料理というのは基本的に存在しないと思っているが、ここで食べたのも、Chinois SaladとMargheria Pizza、そして二人でBandieraというロゼワインを一本。お味は悪くない。値段も場所柄にしてはまずまずかな。何と言ってもアメリカンたるゆえんはポーションの大きさ。サラダとピッツァだけで二人がお腹一杯。まあ、それはコンサート前の半額下ごしらえもあるけど。

ウェイトレスやお客にも日本人以外の姿が目につく。内装はカジュアルでややポップな感じ、壁材や床材の関係か、音がライブなので、席の位置によってはちょっとうるさい感じもある。「ラ・ボエーム」第二幕のカルチェ・ラタンの場面じゃないけど、外にも席があって、寒さに強い人ならそちらでもいいかも。

しかしまあ、オヤジ二人で来ているのは我々ぐらいだったかな。そんなことは委細構わず、旨いもの探検隊は今日も行く。

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