こりゃ、やめられん ~ シャカパンの威力
2003/1/5

年末30日に休暇を取ったので、年末年始は9連休。こんなことは社会人になって初めてかな。いつもは週末の帰省なので、せいぜい二泊。ところが、これだけ長くなると、自宅に着るものがない。何しろ、狭いマンションのことなので、単身赴任に際し、これは東京の無料倉庫とばかりに荷物を運んだしなあ。

自宅ではいている年代物のジーンズも破れが目立ち、年末、近くのユニクロに走る。そこで見つけたのが、リップストップカーゴなるズボン。定価1900円のところ、セール価格1290円。これは、なかなかのもの。ポリエステルの二重構造で表地はサラサラの撥水加工、裏地はモコモコの静電気防止加工の生地。暖かいことこの上なし。早い話がトレーニングウエアの街着進出ということか。一度履いたら止められない。かくして、長い休み、ほとんど着たきり状態で、カミサンに呆れられてしまう。

しかし、そう言うカミサンも二人の子供も、これ。それどころか、カミサンのともだちも、家にいるときはこれという着たきり状態とか。

「とうちゃん、それ、シャカパンと言うの」
 「…」
 「動くと表地がこすれてシャカシャカいうから、シャカパン。大阪ではね」
 「なるほどねえ。リップストップカーゴなんて、誰も言わんやろなあ」
 「シャカシャカいわない生地のものも出ているわよ」
 「こりゃ、この季節の山登りにも使えるなあ。もう一つ買って帰ろうかなあ」

年明け、カミサンが同じユニクロで、色違いの一本を買ってきてくれた。何と期間限定990円だったとか。

「とうちゃんの好きそうな色がなかったので、棚の奥まで手突っ込んで探したらひとつだけ出てきたのよ」
 「そうかあ、やっぱり愛してたのね。二日違いで300円も安いなんて、くやしいー」
 「何ゆうとる。私のなんて『しまむら』で800円よ」
 「さ、さすが。おそれいりました」

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