️涙そうそう ~ ジャズ・ギタリストとオペラ・ゴーアー
2003/1/30

奈良の自宅には1000枚以上のCDがあるのに、もう1年以上もCDを買っていない。懐具合の問題もあるけど、何てったってナマ優先。せっかく東京にいるんだもの。

ところが、本当に久しぶりにCDショップを覗いた。長男がメールでドット・アリソンのシングルCDをイギリスのAmazonに注文してくれなんて、言ってくるものだから…
 タワーかHMVに行けばあるんじゃないのと、名前も初めて聞く歌手のCDを探しに行く。1枚は見つけたものの、もう1枚はなし。やっぱり、インターネットで注文かな。いや、まだ、Virginがある。

たまたま、その日、学生時代のクラブのメーリングリストで来た小泉清人さんのメール。あっ、そうだ、あのCDも買っちゃおうと購入、それからそれをずっと聴いている。いいなあ。

昨年の暮、初めてライブを聴いた1年先輩の小泉さんは、プロのギタリスト。彼が言うには…

最近(今ごろになって)、夏川りみの「涙(なだ)そうそう」にハマっています。ラジオで聴いて「いいなあ」と思い、CDを購入。聴いてると、あるいは一緒に口ずさんでいると、不覚にも涙が出てきます。曲、歌詞、歌唱、アレンジ、すべてがいい。ひさびさに感動した日本の歌でありました。それにしても歌詞を覚えられないのは歳のせいかなあ…

それで、私は瞬時に思い当たり、返信。

「誰のことかと思いましたが、曲名で思い出しました。あの人ですね。年末、自宅で家族とNHK紅白歌合戦を何気なく見ていて、私は、この歌に衝撃を受けました。普段、オペラばかり観ていて、なんだかんだと知った風なことを掲示板や自分のホームページに書いていますが、夏川さんの歌は、昨年秋の新国立劇場「椿姫」で聴いたインヴァ・ムーラ(主役のソプラノ歌手)に匹敵するインパクトがありました。言葉と音楽が見事に結びついた歌でした。沖縄の言葉はわからないけれど、その言葉が持っている韻律が自然に歌になっているという素晴らしさ。普通の大和言葉で歌ったところとの落差の大きさに唖然としました。正月早々、これも全く判らないチェコ語の歌を、さるリサイタルで聴きましたが、これも素晴らしい表現でした。その歌手の名前はマグダレナ・コジェナー。オリジナルの言葉と音楽というものは不可分のもの、判らなくても訳詞で歌うべきじゃない、と思ったものです。なお、彼女がアンコールで(もちろん原語で) 歌った『浜辺の歌』は日本人でも歌えない水準のものでした」

ジャズ・ギタリストとオペラ・ゴーアー、指向する音楽ジャンルは全く違う二人が、同じ日本の歌を聴いて等しく感動するとは!
 ワンダーフォーゲル部という自然志向のベースが共通しているからかなあ。夏川さんの歌には、南の島の海と空と風が感じられる。

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