行くぞ!バーゲン! ~ 正しいコロッケの食べ方
2003/6/14

この時期になると、服飾メーカーの「ファミリーセール」とか銘打ったバーゲンが始まる。同じマンションに住むオンワード樫山勤務の方のご厚意で、私は毎回出かけている。そして、今日は3週間にわたって週末に開催されるセールの初日。「バーゲンは初日に行くべし」は鉄則、ちょっと出遅れて午後からになったが、カミサンと下の子と三人、大阪市内旭区のオンワードの倉庫に。

デフレの世の中、ご多分に漏れず、給料は下がりっぱなし、最近はこのバーゲン以外でスーツを買った記憶がない。去年もこの時期、J-Pressのコットンのサマースーツ処分品を10,000円でゲット、夏の劇場通いに大活躍している。

ICBというブランドで素敵なジャケットがあった。「来週のびわ湖ホールのオペラはこれで行こうかな」なんて試着すると、ちょっとサイズが小さい。もう一回り大きなのは…ない。やっぱり朝から来ないとダメかなあ。結局、購入したのは仕事用のスーツ一着のみ。お値段、何と9,000円。今は、外に出る仕事、夏のスーツは消耗品、紳士服に定評のあるメーカーのものだから怪しげな製品ではない。これで充分。

そして、カミサンはというと…。二時間近く見回ったあげく、小物を少々と、子どものTシャツ。
「えっ、それだけ?」と尋ねる。
「1階のブランドもののところに、いいベストスーツが…」
 帰り際に立ち寄ると、上下でン万円。
「なかなか、いいんじゃない」
 ところが、どっこい、試着してみると、パンツが短いもよう。
「かあちゃん、スタイルよすぎるからなあ」

後ろ髪ひかれるカミサンだったが、帰宅の途に。歩き回っておなかも空いた。夕食の惣菜を買って帰ろうと立ち寄ったのは、寝屋川市萱島のマーケット。ここは奈良に移るまで、一年間住んだ社宅の近く。

「あたらしや」という惣菜屋さんが、私のご贔屓。お店、まだあった。そして値段は、ちっとも変わらず。いなり寿司5個230円、これが大好き。東京のいなり寿司は揚げが辛くて甘くて、中身はただの白飯だが、大阪だとゴマが入るのが標準。ところがここのは中身が五目寿司、揚げの味付けもあっさりとしていてグッド。すしご飯をあわせる酢のにおいを嗅ぎながら、店の前を通って駅に向かった頃を思い出す。

そして、極めつけはここのコロッケ。ひとつ40円。中身はお芋ばかりだが、その自然な甘みがいい。6時を過ぎていたので、さすがに揚げたてはなかったが、日中だと揚がるのを待って、買うやいなや何もつけずに店頭でアッチッチと一個頬張る。あまり行儀の良い食べ方ではないが、これに勝る食べ方は、ない。10個ぐらい買って、駐車場の車の中で、半分ぐらいは食べてしまう。

著名な料理評論家が、うどんの一番美味しい食べ方は、ゆでたてを生醤油とおろし生姜で掻き込むことだと言っていたように思うが、コロッケの正しい食べ方も、それに通じるものがある。

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