相乗効果はないけれど ~ 東大阪荒本、様変わり
2003/10/26

近鉄東大阪線は比較的新しい路線だ。大阪と奈良の境の生駒山を貫いて、市営地下鉄中央線に相互乗り入れ、値段が高いのが難点だが、距離的には大阪・奈良の最短距離になる。この途中の荒本駅(東大阪市)あたりは、昔は陸の孤島、交通機関はバスだけだった。阪神高速と近畿自動車道が交わる立地なので陸送の便はいいので、工場や倉庫が多く立地している。

その荒本駅近くに、10年ほど前に大阪府立中央図書館がオープンして以来、私のお気に入りの場所になっている。当時は通勤沿線でもあったので、定期券で途中下車、休日に本を借りたりオーディオ・ヴイジュアルのコーナーで映画を見たり。新しくて、蔵書も充実、古くからある中之島図書館の比ではない。

この図書館のあたりは、古い平屋建ての府営住宅があったところだが、高層住宅に変貌。老朽化した空き家が並んでいた場所は広い更地に。そして、そこに出現したかのが、あのカルフール。

ずっと何の工事をしているのかと思っていたら、夏場には屋上に大きなサインが。へえーっ、そうだったんだ。この一角、図書館の向かいには高層の東大阪市役所の新庁舎が出来ているし、今度はその横にカルフール、何もないころを知っている私には昔日の感がある。

金曜日がカルフールのオープンで、日曜日には早速出かけるあたりは、私も大阪人の新しい物好きか。
 本来の目的地は府立中央図書館で、借りた本を返却して、本やらCDやらを借りること。最近CDを買わなくなったのも、この手があるから。一度聴いてそれっきりというCDが多いし、収納スペースもない。ヘンデルの珍しいオペラ、「リナルド」と「アルチェーナ」なんて、ちょっと身銭を切って買うのはリスキーだし。

さて、図書館帰りに立ち寄ったカルフール、オープン直後の日曜午後ということで、ごったがえし。カートに5箱セットのティッシュやトイレットペーパーなどを満載した人が一杯。石油ショック時の大阪の紙騒動を彷彿とさせる。きっと目玉商品だったんだろう。
 かく言う私は、食料品売り場で、ワインと4種類のチーズ盛り合わせに、フランスパンがセットで1000円の目玉商品をしっかりゲット。こういうところに来ると、一気に主婦感覚。そればかりか、日本信販のカードに加入するとその場で商品券2000円分を贈呈なるキャンペーンを目ざとく見つけたので、他に色々と買って4000円ちょっとになっても、実質半額だ。我ながら、よくやること。でも、2年目からの会費がかかる前に解約する必要があるので、面倒だけど。しかし、えげつない客だ。

1フロア当たりの面積が広くて、食料品から衣料、ホームセンターの品物の類まで雑多だ。私の前にレジに並ぶ家族連れは巨大なカートに目玉のぺーパーはおろか、おとうちゃんのパジャマ、おかあちゃんのシュミーズ、子供のお菓子にキムチの袋詰めまで満載。そのごた混ぜ感覚が、いかにも東大阪らしい。土地柄か、店員にも在日の人が多いようだ。

各階の移動は斜行ムービングウォーク、これはバリアフリーでいいのだが、混んだ店内では今ひとつ。エレベータもあるけど、階段が全く見当たらない。ゆっくり買い物をするときの人の流れなら問題ないのにしても、パニック時に人が多いと、とても危険な気がする。

通りをはさんだ中央図書館は、いつもどおりの静かさ、カルフールの喧噪とは対照的。客層が全く違うと言えばそのとおりだが、相乗効果はあまり期待できないようだ。

ジャンルのトップメニューに戻る。
inserted by FC2 system