バリウムはまずい ~ おすすめパスタで口直し
2003/11/13

最近、年の近い先輩が急逝されたというニュースを聞いたからではないが、何年ぶりかで人間ドックに行った。この歳になると、友だちと酒を飲んでも病気の話が増えてくる。

「ずっと尿酸値が高くてねえ、通風の発作ももう二回ぐらい出たし…」
 「痛いんだろう、あれは。ビールが最悪らしいよ。プリン体とかがいけないんだって」
 「高校生のときから飲み続けだものなあ。そう、だからキリン淡麗アルファ。今は90%から95%カットにヴァージョンアップしているぞお」
 「そこまでしなくても、焼酎にしたらいいのに」
 「へへへ、それも、飲んでます」
 「椎間板ヘルニアは、山登りをやっていたから持病みたいなもので、あれは、四年に一回ぐらい起きるんだよねえ。ストレスが重なると、てきめん」
 「オレなんて、くしゃみした途端にぎっくり腰になっちまったよ。あれはすごい衝撃らしいっす」
 「へぇー、嘘みたいな話だなあ。でも、いつ起きるか判らないから、私も海外に行くときはコルセット持参だものなあ。長い飛行機と、重いスーツケースは超危険」

とまあ、この程度の病気ならコントロール可能だが、シリアスなものになっては大変。だから人間ドック。昔は健康保険組合の補助があったので、自己負担はちょっとですんだのに、財政難のため補助金は大幅カット。私は予防医療にお金をかけた方が得策と思うんだけどなあ…

あれこれと検査があるが、一番嫌なのは採血と胃部X線、あのバリウムを飲むと後が大変。それでも昔に比べれば量は減ったようだ。以前は、大きなコップに一杯飲まされたものなあ。ところが、私の昔の職場の部下、検査のため朝から飲まず食わずで、やっとありついた水分、あれを「おかわり」したというのですから、相当の剛の者。信じられない。

人間ドックでいつも感じるのは、終わった後の一服の快感。わずかの時間の禁煙なのに頭がクラクラッとする。それと、朝ご飯を抜くだけなのに、食べられないと思うと、無性に空腹感が。その反動、終わった途端に一気に。

人間ドックの施設は新大阪、会社へ戻る道すがら大阪駅で下車、週に一度は行くお店で、いつものおすすめパスタセット、当然今日は大盛り。100円アップで780円。サラダ、スープ付き。富国生命ビル地下のGrottaという、その名のとおり穴蔵のような小さなお店。ここは、大阪ガス関連会社のキンレイの経営、この会社はファミリーレストラン「かごの家」などを展開しているが、イタリアンの店ははこの梅田の店以外に知らない。

前に大阪勤務だった頃から私のお気に入り、コストパフォーマンスの高いお店だ。店の人も感じがいい。おすすめパスタは週替わりでrossoとbiancoそれぞれがあり、季節の野菜などがアレンジされている。こういう店には珍しいオヤジの常連客も多いようだ(私が筆頭かな)。自家製ポークの薫製スライスにサイコロ状の焼き林檎をあしらったトマトソース、すなわちrossoのセットをいただく。お腹が空いていたので、どこどこの豚とか書いてあったけど、見ている余裕なし。

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