️幡ヶ谷から桜上水へ ~ 玉川上水を遡る
2004/3/28

ホームページを「幡ヶ谷短信」から「富雄だより」に改称してちょうど一年、また桜の季節が巡ってきた。そして今また、玉川上水の桜を観ることに…。と言うのは、オヤジに替わって長男が東京住まいを始めることになり、物件探しや賃貸借契約などで私も上京したという次第。関西にも大学はいっぱいあるのに、何もお金のかかる東京に行かなくてもと思うのだが、そろそろ親の許を離れたい年頃か。オヤジの母校に現役合格となれば、文句のつけようがないのが困る。

大学から近くて便利なところ、私の土地鑑もあるところとなると、京王線沿線。電車賃もべらぼうに安いし…。結局、桜上水のワンルームマンションに落ち着くことになった。もっとも、家賃はちっとも安くはない。大阪の5割増しぐらいの水準だろうか。

甲州街道から少し北に入った杉並区下高井戸、マンションの裏手には玉川上水緑道が土手のように走っている。幡ヶ谷ではフラットだったのに、ここでは盛り土で上水を通したようで天井川の様相だ。幡ヶ谷から西へ約4km、親子が一年の間隔を置いて玉川上水緑道の脇に住むのも何かの因縁か。

長男にとっては、パラサイトとして戻ってくることがなければ、これが巣立ちになるかも知れない。そんな人生の節目の時期、なのに、大学受験~東京一人暮らし開始までの慌ただしかったこと。オヤジの私も疲労困憊だ。息子のこと、病身の父親のこと、会社の組織も人も仕事も替わる、何もかもがいっぺんに来るものだ。

妹のところも、長男が大学に合格、こちらはもっとすごい、昨年から大学の長女、半年前に会社合併のあおりで単身赴任になったダンナ、家族四人が別々の場所に住むことになる春です。50前後のふたり兄妹、いろいろ考えどきだ。

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