病院のメリークリスマス ~ 5年前の記憶
2004/12/24

今年はいったい何か所の病院に行ったことか…
 と言っても、自分が入院したわけでもなく、周りの人たちが次々と。父親の入院は7か月に及んだし、その間に義父母も。年も押し詰まって、伯母が転倒骨折、さらには、ともだちの検査入院もあったし…

そんなことで、クリスマスイブも伯母のお見舞い。会社でだいぶ前に注文していたアイスケーキを病院で食べることになるとは。
 この有名パン屋さんのクリスマスケーキ、先方から頼まれて営業協力で社内斡旋を始めたのは私。60個ぐらい売って大変喜ばれたのは5年前のこと。その後、東京勤務を経て大阪に戻ったら、今もクリスマスケーキの斡旋は続いていた。もちろん、私も申し込み。持ち帰りの問題があるのでデコレーションじゃなく、どうしてもシュトーレンかアイスケーキになってしまうが。

大きなケーキの箱を持ち帰るとき、5年前のことを思い出した。
 あのとき、クリスマスイブよりもだいぶ前にほしいという人がいて、12月中旬、先方の本社兼工場に何個か受け取りに行った。ケーキ自体はそれほどでなくても、箱に入れるととっても大きく嵩張るものだ。こちらは固辞したものの、先方でタクシーを手配いただき、大阪市のはずれから中之島まで直帰となった。
 何のことはない、割引価格のうえにタクシーチケットまで渡したらケーキの利益が飛んでしまうのでは、さらに担当の私は子会社のレストランの食事券までいただいてしまった。それも、営業のこころなんだろう。目先の算盤勘定だけじゃない。相手のために一生懸命になれば、必ず伝わるものだ。

もうひとつ、あのとき、うれしかったこと。
 タクシーで会社に戻ったのはいいが、両手に大きな荷物を抱えていたので、B1社員通用口のドアを開けられない。片手のケーキを地面に置こうかと思ったとき、ちょうど外出する人がいて、ドアを開けていただいた。そして、こちらがケーキを運び込む間、ドアの取っ手を持っていてくださった。誰あろう、当時の会長、見ると表では社有車が待機していた。なかなか、ウチの会社も捨てたものではない。

クリスマスイブになって、やっと冬の寒さが訪れた大阪。家ではささやかな家庭料理とアイスケーキ。病院で過ごす伯母にも、東京で過ごす長男にもMerry Christmas!

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