何だこりゃ、総選挙狂想曲 in 奈良
2005/8/15

郵政法案の参議院での否決、そして急転直下、衆議院解散・総選挙となって、政界やマスコミは賑やかなことだ。私の住む奈良、ここでもとんでもないことになりそう。いったい自民党はどうなってるのという感じ。

奈良一区(旧都祁村の区域を除く奈良市全域)の森岡正宏(前回はコスタリカ方式で比例区で選出)、奈良二区(奈良市のうち旧都祁村の区域・大和郡山市・天理市・生駒市・山辺郡・生駒郡)の滝実が今回の予定候補だが、この二名は先の郵政法案採決での造反者です。両名は旧橋本派ですから、根っからの郵政族ということにので、さもありなん。

それで、マスコミが言うところの"刺客"が送り込まれることになりそうだが、その人選が大いに問題ありというか、全くもってふざけた話になっている。

奈良一区には前奈良市長の鍵田忠兵衛というのですから、呆れてしまう。この人は、市長当選後に税金未納が発覚、さらに地元の寺への現金50万円の寄付や経歴詐称などの公選法違反容疑で奈良地検に書類送検されるという始末で、とうとう議会で不信任案が可決されるに至った。つい先日、7月末に市長選・市議選のダブル選挙が行われ落選、議会に続いて市民からも信任を得られなかったという人だ。国政と市政は別とは言え、住民からNOという審判が下ったばかりの人を公認とは、自民党も奈良市民をバカにしている。

さらに、奈良二区には前回奈良一区で民主党候補に敗れて浪人中の高市早苗を回すというのだから、こちらも唖然。この人は1996/10/20総選挙で新進党から立候補し当選、直後の11/5に離党、12/27に自民党入党という、とんでもない前歴を持っている人だ。候補者よりも政党を第一義に投票した有権者への裏切り行為で、こちらも国民をバカにした話だ。

突然決まった総選挙、投票までの時間がないから、党中央では知名度だけを尺度に公認候補を選出しているのだろうが、これじゃどうしようもない。政治家としての矜持も、個人としての品性にも疑問の多い人物を担ぎ出さねばならないなんて、他にマシな候補者はいないんだろうか。自民党支持者、小泉内閣支持者だとしても、公認・無所属問わず同党に投票する気が失せる奈良の住民は少なくないと思う。

かく言う私、前に、高市早苗を落とすために、鍵田忠兵衛を落とすために投票所に向かったことがあるだけに、今回の選挙、郵政改革に賛成票を投じたいところだが、この顔ぶれだと民主党か共産党の候補に投票するしかないのかなあ。

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