青垣の山、大国見山 ~ 春らんまん、ウォーキング
2006/3/25

菜種梅雨のようなお天気が続いたあと、やっと週末に帯状高気圧、大阪の開花宣言はまだ出ないが、もう時間の問題。土曜日、とても暖かい穏やかな日和となった。春休みで朝寝している家族を残し、ふらっと出かけた近場の山歩き。奈良盆地の東、青垣の山と呼ばれる山系の大国見山を目指す。それにしても、不遜なネーミング、標高500mもないのに、どこにでもある国見山に"大"まで付けるのだから。

スタートは天理駅から、近鉄の大和西大寺駅で乗り換えるとき、天理行の臨時急行が出ていた。そんなに人が一杯でもなかったけど、現地に着いて理由が判明。教祖百二十年祭というのが日曜日に開催されるらしい。十年ごとの大祭だそうで、それに合わせ全国から信者が天理入りするようだ。朝はそれほどでもなかったが、山登りを終えた午後には、本部の周りにたくさんある宿舎の駐車場に、日本各地のナンバーの観光バスが鈴なり状態。どの宗教もやることは同じ、メッカへの巡礼じゃないが、そういうことだったのか。

天理市内を抜けて、山への入口は石上(いそのかみ)神宮。梅林の向こうにポコンと尖った山が目指す大国見山(498m)のよう。旧国道25号をしばらく行き、桃尾の滝への分岐から山道に。布留(ふる)川の上流、滝から引いたのが大和の名水とかで、明日のコーヒー用に水筒を満タンにする。ここまではなんとか車で入れるから、水くみの人も多いかと思われる。ちょっと飲んでみたら、けっこうまろやかな味。やはり三月下旬、冷たいけれど、もう冬の水温じゃない。

まあ、500m足らずの山だから、登りはどうということもない。ささっと山頂に。てっぺん近くは大きな露岩がいくつもあって、その上からの眺めがなかなかよろしい。岩に直径20cmぐらいの円形の窪みがいくつかある。これは狼煙を上げるためのものだという。確かに見晴らしは抜群。真下には天理教本部を中心に集まる宿舎群、少し北に目を転ずるとシャープの研究所、遠景は生駒山から二上山、大和葛城山を経て金剛山に連なるやまなみ。奈良盆地の端から端まで見渡せるのだから、大国見山というのも誇大呼称でもなさそう。

しかし、徹頭徹尾、誰にも遭わない山だった。山頂でお昼を食べて、荷物も減ったデイパックに今回もまた山頂ゴミ掃除。山名表示の札を何枚集めたかな。立木に針金で括り付けられたものを一つずつ外して下界まで持ち帰りとなる。

ジャンルのトップメニューに戻る
inserted by FC2 system