海の日、川に行く ~ 北山川筏下り
2006/7/17

土曜日、日曜日は仕事のことが多いカミサンとはすれ違いの休日が多く、最近はあまり家族で出かけるということがない。土曜日は子供の学校もある。月曜の祝日、"海の日"は、珍しく三人の休日が一致、どこかに出かけようかとの話が出て、「前に新聞に載っていた"筏下り"、どこだったかなあ」ということになった。

そこはネット社会の恩恵、昔なら探すこともままならなかったことが、Googleで一発検索、あったあった、北山川だ。なあんだ、2年前に山登りの帰路に寄った瀞八丁の少し上流ではないか。さっそく、和歌山県北山村に電話をかけて予約。一日二回の運航で、二回目に空きがあり三人の申込み、一人6000円と結構なお値段なのに、夏休み中は満杯のよう。

大峰山系への山登りで通い慣れた道になった国道169号、新しいトンネルやバイパスができて、どんどんスピードアップしている。とは言え、奈良市内からだと休憩込みで4時間は見ておかないとしんどい。奈良県と三重県に挟まれた和歌山県の飛び地の村、和歌山県東牟婁郡北山村が目的地、そこに至るまでに紀ノ川と熊野川の分水嶺を越えて、奈良県吉野郡上北山村と下北山村を通過していくのだからややこしい。梅雨の終わりの時期、天気予報をチェックしたとはいえ、ただでさえ多雨地帯に向かうのは酔狂なこと。

これが筏下りなのか、写真で見ると水しぶきを上げて、けっこうスリリングな様子。でも、実際に乗ってみれば激流はほんの一部、あとはゆったりとした流れに、ほとんど筏が止まってしまいそうなことも。一艘は七つの筏が繋がっていて船頭さんが前に二人、中ほどに一人というのが基本パターンのようだ。流れの緩やかなところでは、櫂で岩を押したり、岩に取り付けられたフィックスロープを引っぱって、推進力をつけたりと、こりゃあ重労働だ。高齢のベテランが多いかと思えば、30代の人も何人かいる。聞けば都会からのUターンやIターン組らしい。ダムの建設に伴い、筏流しはとうに廃されていたのを、過疎化対策で観光の目玉として復活させたら、これが大当たりのようだ。ダムがあって通常は流れの水位は低いが、筏下りの時間に合わせ観光放水しているらしい。

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