つかの間の夏休み ~ 城崎にて
2006/8/21

お盆のとき以外に夏休みをとるのは久しぶりのこと。長男は9月にアフリカに行くとかで、バイトで忙しいのか、まだ帰省もしていない。カミサンの休みとも調整がいるし、家族そろってというのはなかなか大変。ようやく一泊旅行で城崎まで。短い旅行だから、宿はちょっと豪華に、円山川に面した静かな場所で。

温泉でゆっくりするとして、行き帰りにどこに寄るかの問題、まずは舞鶴若狭自動車道を福知山で降りる。市内の都市緑化植物園で食虫植物展が開催されていることをテレビのローカルニュースで知っていたので、覗いてみる。街の北側、由良川を渡ったところに三段池公園という場所があり、体育館やら児童科学館、動物園に植物園がある。月曜日、お客はほとんどいない状態で、ゆっくりと鑑賞、でも温室だから暑さに強い私はともかく、カミサンと次男はフーフー。これぐらいのことで、バテていては亜熱帯、日本の夏は越せぬ。

さて、次、山陰道、国道9号を離れ426号をとる。目指すは出石。ここで蕎麦打ち体験をして、即食べるというアイディアは家族に一蹴され、普通にお店で食べることに。曰く、「どうせ食べるなら、プロが作ったものを食べたいわあ」だって。盛岡のわんこそばは食べたことがないが、小さな皿に少しずつ盛った蕎麦を何枚という風に食べるのは同じ。わんこそばよりも大きな皿なので、一人7~15枚の見当、当方、三人で25枚。お腹いっぱい。鶏卵が付いてくるが、私は蕎麦つゆに入れるのは好みでないのでパス。それにしても蕎麦屋の多いこと。年中観光客が来るわけでもないだろうに…

目的地、城崎に近づいて、玄武洞に寄り道。「柱状節理だぞ」と言っても、あまり興味はなさそう。円山川右岸の道沿いにあるのだが、山陰本線の玄武洞駅は左岸で橋がない。どういうことだろうと思っていたら、渡し船があるようだ。

さあ城崎温泉、床まである一面の窓の下は円山川、日本海に注ぐ河口まで1km程度、川と言うより入江の感じ。潮の干満で流れが逆さまになったりしているようだ。夕日が川面に映える。部屋にも川を眺める檜風呂があるが、やはり露天の温泉、少人数の旅館なので、人影もない。夜は鱸のしゃぶしゃぶ、但馬牛など。冷えた地酒が美味しい献立。

朝寝の家族を尻目に、一風呂浴びたあとは隣の円山川公苑の散歩。お盆も過ぎて週末を外すと静かなもの。前日にぶらぶらした城崎の温泉街は外湯巡りの客でけっこう賑わっていたが。

帰りの寄り道は天橋立。大阪から遠くもないのに、訪れるのは初めて。県道づたいのショートカットで到着。定番の股覗きをケーブルカーで登った傘松公園で。何ということはないが、みんなが屈んでいる姿のほうが面白い。山を下りて、今度はレンタサイクル、走ってみると思ったよりもこれは長い砂嘴、波が寄せる日本海と内海を振り分けに眺め、松林のなか自転車をこぐ。幅は20mほどしかない。往きはすいすい、帰りは海からの風が当たってペダルが重い。自転車組と歩き組が半々というところ。約4km、片道1時間、徒歩組の復路は観光船というパターンかな。

後部座席に爆睡する二人を乗せて、宮津からは綾部宮津道路を走る。いずれ京都縦貫自動車道として繋がるのだが、今は綾部安国寺インターまで。そこからは高速道路を使わずに173号線を池田までひた走り、後ろの二人は知る由もない。起きたときには阪神高速。往復400kmあまりのドライブとなる。

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