剣尾山 ~ 大阪の田舎へ
2007/3/10

花粉症じゃないはずだけど、最近は鼻水が多くて…。いよいよ臨界点を過ぎたのかも知れない。とは言いつつも、今月も近場の山登り。大阪の田舎、能勢の山に。

ここは、ずいぶん昔に来た覚えがある。大阪府立総合青少年野外活動センターというのが、剣尾山の東の山麓にあり、もう青少年でもない年頃、会社の社員研修か何かで利用したはず。グループ研修で何をやったか覚えてもいないが、メニューの一環にセンター周辺でのオリエンテーリングがあった。地図を見ながらポストを探して歩き回り、いつの間にか剣尾山の山頂にたどり着いていた。大きな岩があった山頂、再び訪れて、この山の記憶が蘇った。相当に昔のこと。

能勢電鉄山下駅からバス、綾部に向かう173号線は昔の道路に比べてずいぶん真っ直ぐになっている。能勢の山奥はすぐそこ。
 終点の少し手前の行者口というバス停で降りる。玉泉寺の脇を抜けて山道に入れば、ここにも行場。おなじみの巨岩が散在する斜面を登り、岩の上に登って麓の景色を眺める。先に歩いていた中年登山者がこちらに向かって来て、見ると顔は血だらけ。転んで鼻の横を切ったようで、絆創膏を貼ってほしいのこと。「しばらく押さえて、血を止めてからのほうがいいですよ」と。こんな里山でも、岩場で転んだら怪我をする。道中の巨岩には大日如来が彫られている。今も、地元の信仰が篤いようだ。

尾根筋に辿り着いたら今は使われていない炭焼場の跡、赤い涎掛けをつけた六地蔵、それらを横目で見てしばらく行くと、剣尾山(785m)の山頂。見覚えのある場所だ。眺めのよいピーク、私の行く山登りにしては先客がおおぜい。夜には雨の予報だが、まだ昼の日中、穏やかな三月の日差し。ゆっくりとお弁当にする。

このままもとの道を引き返してもいいのだけど、北に尾根を辿り横尾山を経由して、能勢の郷に下山。こちらの山肌には卒塔婆が林立、じゃなくて、近づいて見ると、これは檜の植林の保護シート、鹿の被害を防止するためのもののよう。姿は見かけなかったが、この山域に棲息しているのだろう。

どうも最近の山登りでは、下りで膝が痛くなる。これも歳のせいか。そろそろグルコサミンのお世話になる必要があるかな。麓の温泉で暖めてと思っても、かんぽの宿は3月で店じまい。ご多分にもれず、殿様商売の破綻ということか。厚生省のグリーンピア然り、この郵政省のリゾートビジネスも終焉近しということなんだろう。山登りの汗を流し損ねて、八つ当たり。しかし、ちょうどバス停に待っていた能勢電鉄山下行きのバスを逃したら、次の便まで2時間待ちのところだったから、よしとするか。

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