酷暑のお盆ツアー ~ 奥津温泉へ
2007/8/17

何とも暑い。夏休みの家族旅行に出かけたその日は熊谷や多治見で40.9℃と、国内最高気温記録を更新というのだから。帰省ラッシュの逆コース、我が家から3時間で蒜山高原に着いたものの、真っ昼間、高原サイクリングなんて気温じゃない。自転車に乗っている人を見ると汗まみれ、何が悲しくてという様相。目的地からちょっと足を伸ばしたものの、これじゃね。とても大きく見える大山でも1700mちょっと、標高500m程度の高原では如何ともしがたい酷暑日、お昼を食べて奥津温泉に向かう。

東へ山中の道を辿る。国道482号に合流するとすぐに鳥取県に入る。谷底まで下りて、今度は179号で登り直して再び岡山県。県境のトンネルをくぐらず旧道を進んで人形峠。地理の教科書には必ず載っていたウラン鉱山だけど、今は採掘は終わり展示館だけがある。ウラン採掘の歴史展示とともに、ここにはスペースガードセンターが併設されている。地球を回る宇宙廃棄物(スペースデブリ)の観測をしているのだから、鉱山跡には似つかわしいかも。人里離れた山奥で天体観測に好適ということもあるのだろう。

暑いときには川遊び、奥津温泉の少し下流の奥津峡でしばらく過ごす。裸足になって水に浸かると、この気温なのに痛いほどの冷たさ。雪が残る山が上流にあるわけでもないのに。ともかく、一瞬の涼感。このあたりは甌穴群が見られ、あちこちの岩に石と水流が抉った丸い穴がいくつも。四万温泉でも同じようなものを見たから、温泉の下流と甌穴の発生には何か関係があるのかな。

奥津温泉は老舗旅館の鍵湯・奥津荘に泊まる。部屋の窓の外は吉井川、この川から温泉が湧いていて、河原には足湯、旅館のお風呂も半地下の穴倉のような場所、川底の高さなんだろう。42℃、透明で無臭、それで河原には洗濯場がある。昔は、ここで立って足踏みで洗濯したのだとか。美作牛のしゃぶしゃぶと、目の前の川で釣れた鮎の塩焼きがメインの美味しい食事。古い外観や内装を活かしつつ最近リニューアルされて完全バリアフリー、8室のみ、団体、子供お断りという宿なので、ゆったりとのんびりと過ごす。岡山県内でも記録的な猛暑、部屋は西に面していて窓側は夕方まで暑いのが玉に瑕。

明くる日も続いて猛暑、吉井川の支流の滝で遊ぶ。この時期、この天候、水のそばが一番。帰り道は津山に寄り道、熊谷や多治見と同様、作州も海のない国、ときに異様に暑くなる場所。津山城址に登ったら大汗、頭はクラクラ状態。桜の季節は素晴らしい眺めのようだが、こんな日、新築間もない備中櫓で見かける観光客はごくわずか。城下町の見どころは色々ありそうだけど、炎暑の真昼のウォーキングはほどほどに。津山市内のスーパーで、保冷用の氷をビニール袋でいただき、頭を冷やして帰路を走る。やっぱり、夏休みは、暑さの最盛期を外すのがいいかも。

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