三上山 ~ GWリハビリ登山
2008/5/3

結局二週間悩まされた腰痛も何とか回復、GWに間に合った。と言っても決算期の仕事もあるし、特段の遠出の予定はなし。四連休の初日、リハビリを兼ねた軽い山登りでもするかと、花粉の季節のブランクのあと、ずいぶん久しぶりに出かけた。

地図を眺め、車で一時間ぐらい、一時間程度の歩きで登れる静かな山はないかと。それで見つけたのは、三上山(さんじょうさん、472m)。南側の海住山寺(かいじゅうせんじ)には、前に行ったことがあるし、車も置ける。三上山の西側の谷は、こちらも子どもと川遊びで何度か行った山城森林公園。真ん中の山には登ったことがないのでちょうどいい。

奈良盆地の西の二上山は特徴のある山容だから、すぐに判るんだけど、ひとつ上手の三上山なんて、盆地の東ののっぺりした山の連なりのひとつ。麓から特定することも難しい。でも、登ってみると、四方の視界が開けており、なかなかのもの。

海住山寺の裏手の鳥獣供養塔の脇から山道に入る。登山道と言うよりは保安林の巡視路のよう。ひとつ尾根を越して、加茂町から山城町に入る。もっとも、今は平成の大合併の結果、木津町もあわせて木津川市だが。

この鳴子川の谷筋の下流がキャンプ場になっているはず、暑いぐらいの連休初日だから子連れでバーベキューという人たちが大勢来ていることだろう。そこから三上山へはハイキングコースになっているらしく、冒険の道なんて道標が立っている。まあ、冒険というような険路じゃないが。下流は賑やかでも、山まで登る人もいないようだ。私がガサゴソと道を踏み分けていくと、日向ぼっこのトカゲやヘビが慌てて逃げていく。彼らにしちゃ迷惑な話だろう。

海住山寺から一時間たらず、三上山のてっぺんには立派な展望台の櫓が建っている。新緑の薄緑が目立つ山並みをのんびりと見渡す。今はしっかりした展望台だが、もともとは三角測量用の櫓があったかも知れない。それほどの見通しの良さ。今回の山登りは病み上がりとということもあり、腰にはコルセットを着用、両手にストックという念の入れようだが、ここまで全く問題なし。山歩きで足腰の血行も良くなったかな。

往路を引き返す。途中にアップダウンのあるコースなので、登りも下りも時間は大差ない。それでも、復路になると腰は大丈夫でも膝がくたびれる。腰痛の遠因も運動不足だと思うし、ここらでちょっと、トレーニングに励まないと。グルコサミンも試してみるかな。

海住山寺に戻って、いちおうお参り。名刹のわりに場所が場所なので人の姿はまばら。GWのど真ん中、京都・奈良の古刹は観光客で溢れているだろうに。ここの五重塔は国宝だし、重要文化財がいっぱいなのに、山城の山中という立地で損をしているのは気の毒なぐらい。駐車場は無料、境内の立ち入りも自由 (本堂拝観は別)、100円の環境整備協力金を呼びかけるポストがあるだけ。京都市内の寺と違っい、すれた感じが全くなくて好感が持てる。

確かにタクシーは上ってくるが、バスの便はない。歩くと急坂で、車で来るにしても麓の集落の中は対向困難な道幅で、お寺の近くはローギア必須の傾斜。そんなこともあり、土地鑑がある地元民としては、GWのマイカー登山の行先に選定したのだが。もちろん、往き帰りのドライブも渋滞の163号を避け、県道づたいの近道で快調そのもの。ガソリンも節約。

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