リンゴをかじる御犬様?
2008/7/17

携帯の契約内容を一部変更するために、近所のauショップに行ったら、ファサードのガラスに「今だけ機種変更0円」の貼り紙。なんだか怪しい雰囲気。臭ってくるものがある。

「表のアレ、何のこと?」と、応対した店長に尋ねたら、な、何と、機種変更がタダどころか、もう一台携帯が貰えるというキャンペーンでした。ひえーっ。そして、これはauのウェブサイトにも掲載されていない。ショップに来たauユーザーだけが得をするというのだから、かなり怪しい。きっと、リンゴをかじる御犬様をやっつけようという、なりふり構わぬ迎撃作戦だろうか。iPhone国内発売に的を絞ったように期間限定。

ということで、しっかり説明を聞いて、現在使っている機種、W44Kに加えて、ワンセグ・テレビ付きの機種、INFOBAR2を貰ってきた。いいのかなあ。

手続き的にはあくまでも契約変更の形、しかし、キャリアとの契約の対象となるのは内蔵ICカードに記録されたユーザー登録情報でしかない。したがって、そのICカードを差し替えるだけで、別の機種に使うことが可能。早い話、二つの携帯を使い分けたり。壊れたときのバックアップにもなるという寸法だ。もっと極端なことを言えば、携帯本体は一つで充分にしても、予備の新品バッテリーを無料でくれるということになる。

それにしても、こんなことってアリなんだろうか。ハイテクの塊のような今どきの携帯、端末価格は製造コストから言えば数万円になるだろう。それをタダで提供して月々の基本料・通信料で埋めるというビジネスモデルがこれまでの通例。当局の指導があって、正当に端末代金を取り月々の料金を下げるという方向に向かっているなか、これは、高い月額料金を払ってきたユーザーに対する現物での還元と言えなくもない。

もっとも、タダとは言っても完全0円でもない。契約変更手数料が2100円かかるが、これはポイントのキャッシュバックで実質0円。ほんとに現金2100円を店頭で渡してくれるのだから恐れ入る。

他に変更後契約の条件があり、ダブル定額ライトのオプション等を付加する必要があり、これには1000円ちょっとかかる。またご丁寧に「1か月経過後、この時期までにオプションを解約してください」と書いたメモまで付けてくれる。なので、私の場合の実質負担は1000円ほど。

ショップ側とすれば販売台数見合いによるメーカーからのキックバックで収益確保できるということか。でも、これは会社としてauが主導しているものなのか、ショップ側が編み出した抜け道なのか、真相は藪の中かも。

iPhoneはともかく、世界に冠たる高性能端末を造りながら。その優位が国内市場だけに留まる日本の技術。聞くところでは、日本でタダで手に入れた携帯にICカードを入れ直して、日本製携帯を海外で使っているケースも多いとのこと。こと携帯に関しては"日本=ガラパゴス論"なるものがあるそうな。独自の進化を遂げた特異な生態系ということか。なんだか変な話。どこで、ボタンを掛け違ったんだろう。

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