交野山 ~ ご近所に絶景
2009/1/12

正月の長い休みが終わったとたんの三連休、お腹まわりがメタボ気味。ちょいと近所の山登り、とは言っても車で出かけてサッと登る2時も過ぎている。

自宅からだと車で15分もあれば行ける大阪・奈良の府県境。大阪からの戻りなので、西の交野市(かたのし)から山に入ろうという算段。ところが…。交野山(こうのさん)への車道は、二つとも住宅地の奥で通行止だ。府県境は奈良側が緩やかで大阪側が急な地形なので、崩落があるのかも知れないし、あるいは、廃棄物の不法投棄防止で恒常的に通行止にしているのかも知れない。

仕方なく、国道168号、磐船街道で生駒側に出て大迂回。南側から黒添池(くろんどいけ)を経て、交野カントリー倶楽部の私道に入る。ここは標高300mとは言え稜線上、午前中は雨だったから、悪天候クローズと言うことなんだろう。広い駐車場には一台の車もない。

駐車場の隣の小山が交野山だ。西の麓からも見えた巨岩があるのだろう。車道の脇の鳥居をくぐって10分もかからず登頂。岩場には梯子も架けられていて、わずかの距離だが山の雰囲気。麓からの登山道とも合流する。

てっぺんには巨岩、これだけがポコンと木々の上にあるから、何とも眺めの素晴らしいこと。もう夕方近い、西の大阪市内のビル群の上に太陽がある。右回りに目を転じると、摂津の平野から天王山、京都の街並み、その奥に比叡の山、さらにぐるっと山城、大和となるから360°近い大展望。なんだ、家の近くにこんな山があったんだ。

位置的にはゴルフ場の丘みたいな感じで、来たこともなかったけど、思わぬ大発見。それにしても邪魔なのは山上の伐採地、潰して森に戻したいもの。とまあ、その道を車で辿っていながら勝手なことを。北海道の原野を守るトラストがあるように、都会地のゴルフ場を自然に戻す市民運動があってもよさそうな気がする。そのほうが自然を享受できる人の数は遙かに多いはずだから。この不況の折、この場所などは格好のターゲットになりそう。そもそも、荒地で狐の巣穴にボールを打ち込むような遊びなんて、日本の山には似合わない。

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