春爛漫、佐保川を訪ねる
2009/4/5

土曜日が雨、となると、日曜日に花見しかない。一週間後の散り初めは必定、ここは花粉症を押して外出。近場、かつ穴場でと、浮上したのが佐保川の堤。奈良の町中を流れる川である。そうそう、このあたりの社会保険事務所に来たことがあるぞ。確かに川沿いには桜の木があった。あれは、カミサンの年金記録が飛んでいて、その修正手続に来たときだ。

ただでさえ混雑する春の観光シーズン、おまけにJR奈良駅付近では立体交差工事中とくれば車で行くのは気が進まない。でも、そこは良くしたもので、パークアンドライドが実施されている。国道24号の高架下に車を駐めて、レンタサイクルに乗換えるという算段。全て無料というのはありがたいこと。

これは、奈良を訪れる観光客を想定したものだが、もちろん市民だってOK、いちおう、「観光ですか、どちらへ」と訊かれるが、「佐保川の花見に」で問題なし。親切な係のオジサンが地図までくれる。

歩くのもいいが、自転車の機動力は抜群、桜のトンネルを抜けていく。おっと、踏切の音がするのでテツは早速カメラを向ける。両岸に歩道があって橋の両側が無人踏切というローカル線の趣き。乗客にとっては一瞬の絶景ということかな。

踏切を渡ったら、ひときわ目立つ巨木、樹齢150年という川路桜、当時の奈良町奉行の名に因むとか。日が暮れるとライトアップするようだ。近所の商店街の出店も出ている。と、有名人の姿も。こりゃあ、息子が学園祭で作ったフィギュアよりずいぶん立派。ひょっとして、藪内佐斗司氏の監修かな。

奈良女子大のほうに向かって進むと、やがて桜並木が終わる。そこで目を転じたら、立派な枝垂れ桜が突き当たりに。そこは公園になっていて、ヘンなものが置かれている。あっ、大佛鐵道はここなんだ。ヘンなものは車輪のモニュメント、そんな鉄道があったことだけは知っている大佛鐵道、ここらがかつての終着駅、記念公園ができている。

徒歩ならこれでお花見終了だが、チャリンコの威力、余勢を駆って奈良公園に足を伸ばす。こちらも花盛り。興福寺境内から猿沢池、奈良ホテルの敷地を抜けて、荒池のほとりで柿の葉寿司を頬張る。ああ春爛漫。

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