最安観光バス180円 ~ 関門海峡駆け足ツアー・門司の巻
2010/4/24

唐戸桟橋から20分ごとに出る渡し船で5分、あっという間に門司港だ。いちばん狭いところで700mというから淀川の河口ぐらいのものだ。玄界灘と周防灘を行き交う航路を横切って対岸に渡るのだから、これはちょっと危ないルートかも。そこに源平の戦のときは1000艘もの船が犇めいたというから、むちゃくちゃな話だ。ともあれ、無事、九州に戻る。

門司港駅を筆頭に、このあたり、レトロな建物が集まっている。観光名所にしているようだが、連休の前、あまり人出ははない。テツとしては一直線に門司港駅の横手、平成筑豊電鉄のトロッコ列車駅に向かう。昔のJR貨物線使って観光用の列車を走らせている。南阿蘇鉄道と島原鉄道の車輌を持ってきてリニューアルしたらしい。わずか2kmほど、関門橋の門司側、和布刈が終点だ。自転車並のスピードでも10分とかからない。片道300円。松本清張の小説の冒頭に和布刈神事の描写が延々と続くのがあったが、あれはどれだったか。膨大な著作だから見当もつかない。

終点から折り返すテッちゃんもいるが、駅頭に絶景バス乗り場なるものがあり、ちょうど路線バスが到着。停留所のおばちゃんに、「これは、どういうバスなんですか」と尋ねると、「和布刈公園の上まで登って戻ってくる日本で一番安い観光バスですよ。どうぞ、乗ってください」との返事。まだ時間もありそうだし、車上の人となる。

バス会社の係員かと思ったおばちゃん、発車するとバスガイドに早変わり、ボランティアで20年のキャリアだとか。一方通行の急な登りをものともせず、自己紹介に始まり、源平合戦の故事の解説、頂上の展望台では、乗客の誘導から平家物語のくだりを振りまで付けて大熱演、10人ほどの乗客からは大喝采。海峡の反対側には、さっき訪れた赤間神宮がよく見える。乗る前におばちゃんに訊いたら220円とのことだったが、降車時に運転者のおっちゃんが言う料金は180円、あきれるほど安い路線バス観光だ。ふと、マンハッタンのスタテン島フェリーのことを思い出した。

13:00の大牟田行に乗らないと仕事に遅れる。あと1時間、まずは門司港名物とかいう「チャンラー」、チャンポンの麺、和風のスープ、具はもやし、奇妙な食べものだ。「チャンラーの歌」とかが流れるカウンターですする。そして残った時間はギリギリまで九州鉄道記念館だ。ここもレトロな建物、しかし内部はきれいにリニューアルされている。

館内の展示もさることながら、やはり屋外の実物車輌にしくはなし。「にちりん」、「月光」あたりの特急車両は、まだ現役を退いて年月が経っていないが、「キハ0741」となると貴重だ。外から眺め、乗り込んでシートに腰掛け、もうテツそのもの。そして、ターミナル門司港駅からは動く電車、真っ赤な快速大牟田行が待っている。少し肌寒いぐらいの好天の半日、よくまあこれだけ回ったものだ。

ジャンルのトップメニューに戻る。
inserted by FC2 system