お年玉でマック
2011/1/9

「お年玉でマック」と言っても、高校生じゃあるまいし、ハンバーガーを腹一杯食べるという話じゃない。こんなオヤジには誰もお年玉をくれないから、ボーナスの残りでとうとうMacを買ってしまったということ。パソコン歴30年、ついにりんごちゃんのお友達に。モノはMacBookAirの11インチモデル、このシリーズの最廉価版、定価88,000円。ヨドバシカメラならポイント6%還元。

アップルストアではHPのプリンタを同時購入すると10,000円キャッシュバックという期間限定のキャンペーンもやっていたが、私はHPという会社が好きじゃないのと、DVDレーベルプリント機能付きのものがないのでやめた。一般向きモデルなら、キャッシュバックで実質プリンタはタダだけど。

新品のパソコンを買うのはずいぶん久しぶりだ。私は、Panasonic Let's noteのファンで、光学式トラックボールの時代から5~6台はオークションで売り買いしたのではないかな。Windowsパソコンだったら中古で充分という考え方なので、その都度投じた資金はせいぜい30,000円程度。それが思い切って新品に10万円近いお金を出すことになったのだから…

昨秋に発売されたMacBookAirはシリーズ第二世代になるが、革命的と言っていいほどの製品だと思う。暮れにアップルストアを覗いたのが運の尽き、まさに一目惚れみたいなもの。スペックは驚くほどではないにしても、中身をいじくり回して今でも使っているLet's note CF-T4に勝る。何よりも洗練の極地のようなデザイン。信じられない薄さ、キーボード付きのパソコンなのにiPadと変わらない。

いいのは判るけど値段が高いというのがMacのイメージだったが、この製品の価格は衝撃的だ。私のようなWindowsからの潜在的な乗換客の背中を押すには充分か。本当はMacの美しいヒラギノフォントで文書を作りたいのに、仕事で慣らされてしまったWindowsパソコンで我慢しているユーザーは多い。私も含めそんな人種を切り崩す戦略商品と位置づけているのだろう。 

水曜日に買って、週末三連休はこれで遊んでいるところ。まだ慣れないところもある。例えば、deleteキーがMacでは前の文字を削除、つまりWindowsのback spaceキーになり、位置も同じなので戸惑う。それに、クリックが固いというか、Let's noteのように軽くタッチという風にはいかない。しかし、二本指スクロールは快適だし、iPadと同じく二本指での拡大縮小はとても便利だ。 

Windowsとのカルチャーの違いを使っていて感じる。いちおうインストールはしたが、Macユーザーにはアンチウィルスソフトを入れている人が少数というのには驚く。Macのほうが安全性が高いのだろうが、ユーザーが増えれば危険も増すだろう。

日本語入力ソフトは、デフォルトで「ことえり」というのが入っているが、Windowsで広辞苑第六版 for Atok を持っているので、Atok 2010 Mac版を4,725円でダウンロード購入。もともと辞書の部分はハイブリッド版なので、WindowsとMac両方にインストールしたことになる。ついでにMicrosoft Office 2011もAmazonで購入、無店舗販売だけあって、ほぼ最安価格で送料なし。次男が入学したら同じマシンを買ってやるかも知れないし、いずれ母艦もMacということも考えて3ライセンスのファミリー版だ。なお、私が使っているポータブルDVDマルチドライブPanasonic LF-P767CはWindowsのみ対応のはずなのに、何の問題もなくMacでも使えるのが不思議。

何故いまMacなのか、たまたま気に入ったマシンが登場したということもありるが、定年後はMacというつもりなら替えどきかと思ったりしたから。今までの延長ではなく、新しい環境に飛び込むということは、きっとボケ防止にはいいだろう。指先も思い切り使うことだし。

土曜日までにメールはアカウントを一つだけ新しい環境に移行したが、次にホームメールページのメンテナンスをどうしようかと思案中。従来は一太郎でベースを作り、Dreamweaverで細かなところを手直しという方法をとっていたが、Mac付属のiWebというソフトへの移行はどうも無理のようだ。ホームページを最初から作るなら簡単にきれいなものが出来るが、既に大きなボリュームとなっているものを移し替えるのは現実的でなさそう。しばらく悩むことになりそうだ。

仕事ではWindowsと絶縁することはできないし、当分のあいだはWindowsとMacの両刀遣いでいくしかなさそう。違いに戸惑うことは多いが、ヒューマン・インターフェイスについてはさすがにMacというところが多く、慣れない操作を行うことがストレスというよりもプレジャーなのはありがたいところ。

本体もさることながら、このマシンの電源アダプターに痛く感心した。iPodなどと同じ白いアダプタが付属するが、本体との接合部分はマグネット式、コードを足で引っかけてもここが外れるので、本体が机から落っこちることが無いようにとの設計だろう。
 それと、電源アダプターが長短二様に使用できるということ。トランス部のキューブにはiPodのものと同じようになっているが、この一部が外れるようになっている。そこに延長コードをはめ込むと、トランス部がもとのキューブの形になるという代物。最初は使い方が判らずオタオタしたが、気付いた途端にアッと感嘆の声が出てしまった。機能的にはどうでもいい部分なのに、このデザインへの異様なまでのこだわり、しかもその使い方を説明書には載せていない。それが判ったときの効果まで計算しているとしか思えない。Windowsとは違って、Macを偏愛するユーザーが多いのが判る気がした。

そのうちに鞄に入れて持ち歩くようになるので、ケースも買おうかとヨドバシカメラで物色したものの、気に入ったものがないし、袋ごときにしては値段が高すぎる。それで、カミサンに、「幼稚園バッグに使うようなキルティングの布地で、これにぴったりサイズの袋を作っていただけないでしょうか」とお願いしてみた。

おっと、やられた、還暦カラーではないか。そこまで頼んでいないのに、なぜか付いたワンポイントのアップルマーク、ちとこれは問題かも知れないが、まあ売りに出す訳じゃないので許してもらいましょう。

ジャンルのトップメニューに戻る。
inserted by FC2 system