青梅鉄道公園 ~ てっちゃんの穴場
2011/12/3

朝から雨、八王子から八高線に乗る。寄居から高麗川まで乗ったことがあるので2回目だ。行き先は青梅、拝島で乗り換える。立川経由で行くほうが本数も多いのにてっちゃんは未乗路線優先、単線、30分に一本だけどこちらを選ぶ。

そして青梅鉄道公園、雨の降るなか開場早々に来る客などいない。先客は孫を連れたおじいちゃんだけだ。入場料100円、未就学児童なら無料。大宮の鉄道博物館は大変な賑わいなのに、こちら値段は1/10で、この独占状態。同じ財団の運営なのにこの落差、都心と郊外では大違い。天気のせいもあるし、12月になって山のほうに行くのもということかな。

時間がないので、そそくさと見学、ここはSL好きの人にとっては堪らないだろう。屋外にいっぱい並んでいる。老朽化しているかと思ったのにずいぶんと保存状態がよい。私はSLファンでもないのでひととおり眺めるだけだが、マニアは細部の違いなど触って確認したりするんだろう。機関車トーマスもいるぞ。あれはマンガだけかと思ったら、そういう実物があるのだ。

SL群が並ぶスペースから一段下の公園には0系新幹線の先頭車両が展示されている。今はN700系が席巻している東海道新幹線に乗り慣れていると、もう現役を退いた0系の座席の貧相さが懐かしい。関西の私鉄の無料特急のシートのほうが遙かにマシという感じ。西に行くときのベスト・チョイス、山陽・九州新幹線の普通車2-2シートなんて、グリーン車並みなのだから引退も仕方ないだろうなあ。もっとも、引退は老朽化もあるが、高速化に伴うダイヤ編成上のネック解消なんだろうけど。

運転席にも入ることができる。思いのほか狭いのと、小さな運転席以外は金属ばかりの殺伐さだ。電車の運転席はだいたい鉄の塊のようなものだが、直線と鋭角が満載の運転席内部と丸いノーズの曲線とのコントラストが面白い。

屋外を一巡したら室内のジオラマ、大宮や名古屋の規模には及ばないがそれなりのスケールである。観客は件の少年とおじいちゃんだけ。何とも贅沢なこと、あちらでは観るだけで待ち行列ができているというのに。そして極めつけはシミュレーター、電車でGO!の世界である。整理券なんてあり得ない、心置きなくどうぞという感じ。

時間があれば、半日ぐらいつぶせそうだが、午後の予定もあるので後ろ髪引かれる思いで坂道を下りる。雨もあがってきた。昼からは少しは見学者が来るんだろうか。大宮に立派な鉄道博物館が出来ているし、休日なのにお客より職員のほうが多いようでは存廃問題にも発展しかねないと心配になる。

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