祝ミシュラン、高尾山観光登山
2011/12/4

都心を離れ八王子に泊まった。ホテルが格安だったこともあるが、天気次第で日曜の午前中に高尾山に登ってみようと思ったから。12月に入り紅葉狩りのハイシーズンは終わったのに、京王高尾山口駅前は賑わっている。まだ早い時間なので、高尾山+αの登山者の姿が多い。出張のついで、スーツにコート、普通の革靴なんて出で立ちの人間は少数派だ。こういう格好で山に入るのはあまりないこと。もちろん登山リフト利用、好天の山頂散策だからこれでも大丈夫。

登らなくても駅前に見事な紅葉、京都もそうだが今年はどこも色づくのが遅い。前日の雨とは打って変わって快晴無風、上に行けば素晴らしい展望が期待できそう。人も増えてきたのでケーブルカーに加えて登山リフトの運行も始まった。ほとんど一番乗りである。歩いて登っても1時間程度、東京の単身赴任が始まったときに登ったのがこの山だが、あれは10年前のこと。稲荷山コースという南側の尾根道を辿った。今度はお手軽登山、リフトで楽ちんで山上駅だ。予想どおりの見晴らし、東京、横浜、光る東京湾・相模湾の向こうに房総半島まで見えるぞ。オペラを観るために持参した双眼鏡がここで役に立つ。あれは東京スカイツリー、こうしてみると関東平野は広いなあ。

東の方向、関東平野を望む (ダブルクリックすると拡大しスクロール、クリックでもとに戻る)

ミシュランのガイドブックに三つ星観光地にリストアップされて、高尾山は一躍名前が全国区どころか海外にも知られるようになり、京王電鉄も有卦に入っていることだろう。東京から近く、アクセスがいい。しかも電車賃が格安、派手な寺院もあるし、何と言っても富士山眺望のスポットとして優れる。登山者的発想ではケーブルカーで登れる低山でしかないが、観光で言うならお勧めというのも判る。

まさに老若男女というに相応しい。犬まで登るのでそれ以上だ。薬王院を経るメインルートは1号路、こういう呼び方をする山なんて珍しい、登山道というよりも参詣道ということか。概ね舗装道、街の格好でもとりあえずは問題なし。午後の予定もあるから転んで泥だらけという訳にはいかない。見覚えのある山頂広場は大賑わいだ。アホらしいほど富士が綺麗に見える。あまりにも絵になりすぎて可笑しいぐらいだ。「富嶽百景」の太宰の気持ちがわかる。ちょうど道志の谷の奥に富士、左に丹沢の蛭ヶ岳、右は御正体山か。見飽きない眺めだが、展望台は人が入れ替わり立ち替わりで喧噪状態に近い。静謐さを山に求める人なら願い下げというところだろう。今日は私も観光客、これでいいのだ。

下りは4号路、谷筋の吊り橋を経由する道だ。降り口のトイレは先般の台風で壊れてしまったらしい。現在は新築工事中だ。これだけ人が来るのだからトイレもずいぶん大型のもよう。4号路は土の上、滑らないように気をつけて歩く。前に登ったときには吊り橋を通らなかった。このコースを歩くと人影も少なく、ようやく山登りという感じがする。

1号路に合流すると、相変わらずの人出だ。微妙に客層が変わっているのが面白い。朝は登山者が中心、この時間だと観光客だ。街中とたいして変わらない格好、そして外国人の姿が目立つ。よっ、ミシュランということか。

山を下りたら昼ご飯、宮島では穴子飯、ここでは名物とろろ蕎麦だ。軽く腹ごしらえして京王線で初台に直行だ。麓には猪が出没するようで、蕎麦屋の裏手の斜面には立て札がある。体重80kgとはなかなかの巨体だろう。熊じゃないだけいいようなものか。駅前には靴洗い場が設けられている。細やかな配慮だ。登山靴なら多少の汚れなど頓着しないが、街の格好そのままで登った人間にとっては有り難い。泥を落としてオペラハウスに向かう。

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