我が家から山登りpart2 ~ 矢田丘陵の残り半分
2012/1/29

「このあいだの残りを歩こうか、あんなに距離はないよ」とカミサン言うと、賛同が得られたので矢田丘陵の北半分のウォーキングに出発、またも自宅からスタートとなる。この前と同じ、帝塚山住宅地のはずれから山道に入って例の迂回路看板のところに出る。前回は南に向かったのでいったんさつき台住宅まで下りて登り直しを余儀なくされたが、今日は反対方向だから問題はない。あっちは近畿大学、こっちは帝塚山大学、キャンパスのはずれが矢田丘陵になる。

今日のコースには名前のついたピークはない。山登りというよりも丘歩きか。それでも歩いている人はいて、いちおう山登りの格好のおじさんが追い抜いていった。しばらく進むとその人が逆方向から来た二人連れと道の真ん中で立ち話、60歳代後半とおぼしきご夫婦、白庭台方面へ行くのはこの道でいいかと尋ねられる。夫婦の意見が分かれているのだそうだ。「反対の方向ですよ、あっちです」と、コンパスを示して答える。近鉄の駅でもらったのかハイキングコースのマップは持っているのにコンパスなしとは。北や南など太陽の方向で判りそうなものだけど。やれやれと引き返すことになった二人を後にして先に進む。こんなハイキングだからいいようなものの、山登りの範疇には足を踏み入れないほうがいいと思うなあ。地図も持たずに人の後をついて行くだけの中高年登山者が多いとは感じていたが、ここまでとは。ご無事でとしか言いようがない。

文字が読めなかったが、椚峠(くぬぎとうげ)は県道702号が通っている。山道から交通量の多い車道に出る。道ばたのコース案内図ではこの箇所がヘアピンのようにルートが示されている。信号のところまで行って渡るようにということだろう。もちろんそのまま横断。急な斜面をぐっと登ると艶消し、そこがゴミ処理場だ。生駒市清掃リレーセンターという。ここで焼却処理をしているわけではなく、名の通り中継基地なんだろう。市民が持ち込んだ粗大ゴミがどこに行くのかはよく判らない。ゴミ処理場からさらに登るといちおうのピーク、そこはNTTdocomoのアンテナ施設、生駒市、奈良市西部に向かって電波が飛ぶという丘陵ならでは。
 舗装道がしばらくあって展望広場に辿り着く。なあんだ、毎日乗っている近鉄奈良線のトンネルの上ではないか。東生駒駅が眼下、近鉄の普通車両に特急車両、阪神の近鉄乗入専用車両、さらには大阪市営地下鉄の中央線車両となかなかバラエティに富んでいる。鉄道少年なら時の経つのも忘れるところだろう。

地元なのに電車や車に乗るときとは違う眺め、阪奈道路にしてもそうだ。第二阪奈よりもこの無料の自動車専用道を利用することのほうが遙かに多い。矢田丘陵を越えるところには飛鳥カンツリー倶楽部へのアクセス道路の入口があり、この部分は遊歩道と重なる。遊歩道入口の池の畔、春には花見の人たちが集まる。

さて、そこから山道らしくなるのが意外、ゴルフ場の脇を行くのかと思ったら西側、生駒市側に少し下った山腹に道が付いている。忠実に稜線を辿るとゴルフコースを歩くことになるのだろう。点在するいくつかの池を繋ぐように進む。ゴルフ場へのアクセス道路は富雄駅前の渋滞が予想されるときの抜け道としてよく使う。車で走る道からちょっと離れて静かな山道があるのを初めて知る。

これまたいつも車で走る丘陵越えの道、あすか野から小明に通じる道路までが遊歩道だ。生駒市総合運動公園がいちおうの終点、そこからあすか野住宅地を抜けて富雄川沿いを家まで戻る。最後の平地歩きが余計だったようで、「今度は短いということだったのに、やっぱり長かったわ」とカミサン。

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