竹田城跡再訪 ~ シーズンの前に
2012/10/8
連日のお出かけになった。昨日は東へ、今日は西へ。「よかったよ」と宣伝したのでカミサンも乗り気になった竹田城跡の再訪となる。まだ川霧のシーズンには早く、人が押し寄せるということもないだろう。それに今年の場合、夏に公開された高倉健の映画のロケ地にもなったらしいから、例年以上の人出になるかも。
家から第二阪奈、近畿自動車道、中国自動車道、北近畿豊岡自動車道を乗り継いで、高速で和田山まで行ける。前回の青春18きっぷ鈍行の旅に比べたら速いものだ。連休最終日なので遠出の旅行者はいないし、ゴルフの連中も出かけた後なので道は空いている。丹南篠山口インターで出口渋滞を横目で見ただけ。丹波篠山味まつりが開催されている影響だろう。そういえば名産の黒豆の収穫期だ。
快晴だったのに日本海側に入った途端に雲が厚くなる。竹田駅に着いた頃には少し降り出した。ほんと、雨男ここに極まれり。勝手知ったる観光案内所でおねえさんに「上のほうの駐車場は混んでいますかねえ」と訪ねると1時間半待ちとの返事。こりゃ40分歩いて登ったほうがマシ、駅前の無料駐車場に車を置く。前回にはなかった映画のポスターも飾られている。
文字通り背を屈めて播但線の線路をくぐり同じ道で山頂を目指す。大汗をかいて登った前回とは違い、やはり秋、ずいぶんと楽だ。当方と同じく車で中腹まで登るのを断念し、駅前に駐め山道を辿る人も多い。登れば同じ景色が広がる。何度来ても爽快感のある眺めだ。
ひととおり城跡を散策し往路を引き返す。下りはあっという間だ。すれ違う人から、「まだだいぶありますか」と訊かれるが、そんなこと、上を見上げ、歩いた感覚でわかりそうなものなのにと不思議だ。普段山登りをしていない人だとそういうものか。もっとも観光で登るには些かきつい行程であるのは事実。ツアーで来たのか、座り込んでしまったおばさんに添乗員が付き添っていたりする。
今回は車なので、竹田城跡の東側に対峙する立雲峡に登る。川霧の上に浮く天空の城の写真は大概ここからのショットだ。狭い道を上がりきった駐車場からもその眺望は得られるが、そこから上に第一から第三までの展望台があって、30分ほどの山登りになる。せっかくだから上を目指す。眺めは基本的に同じだが、登るにつれて竹田城跡がより立体的に見えてくる。何とかもっていた空模様だったが、ここでまた雨が落ちてきたのでそろそろ引き揚げのタイミングだ。これからのシーズン、大きな望遠レンズを装着したカメラがずらりと並ぶことだろう。
帰路、予想したことではあるが、中国自動車道に合流してから大渋滞となる。宝塚の手前のトンネルまで20kmに及ぶノロノロ運転だ。日曜夕方の上り渋滞はいつものことだが、三連休の終わりだけに普段以上だ。こんなことなら篠山から一般国道で山越えし、能勢を経て池田で阪神高速に至るのが正解だったかと思っても後の祭。いつかは着くと腹をくくってハンドルを握る連休連日のドライブとなった。