国見山 ~ 奈良市最高峰とか
2012/10/20

山と渓谷社の都道府県別ガイド「奈良県の山」に、奈良市内最高峰と紹介されていた国見山に出かける。天理市の東の大国見山に登ったことがあるが、奈良市の国見山は聞いたことがない。それもそのはず、25000分の1の地図にも山名がない。場所はというと、最近出かけたことがある太安万侶の墓の近くだ。奈良市と天理市の境、680m、確かに生駒山よりも高い。

奈良から名張に向かう県道から分かれて南に進むと、天理市との境に近くなって急に道が狭くなる。そこが登山口、日吉神社方面へ急傾斜の道が延びる。車を置いて登ることしばし、こんな山中にしてはまずまず立派な社が現れる。木の間越しには天理方面、名阪国道が登っていくあたりの山が見える。もちろん、こんな物好き登山、週末とはいえ歩く人の姿はない。

「塔の森」の説明看板がある。神社からさらに登った尾根筋に古い六重の石塔が建っているらしい。奈良時代から平安時代初期のものとか。もともとは十三重だったらしい。いちおう柵はあるにしても、「他に類例を見ない貴重なもの」を無造作に山中に放置しているのも奈良ならでは。

塔の森が660mということなので、国見山までは西に向かって緩やかな尾根筋を行く。熊笹の茂っている箇所が多くて、足をそおっと前に出しながら踏み跡を探る。倒木や段差があるので勢いよく進むと躓いて痛い目に遭うから要注意だ。国見山の手前の三角点も笹のなかだ。ここが666m。さらに20分ほど西に向かい、地図上の680mの独立標高点である国見山に到達。

西の方向、奈良盆地や生駒山地の眺望がここで初めて得られる。山名を記した柱と木製のテーブルとベンチがあり、山頂の憩いということに。誰も登って来る気配はない。木の疎らな部分だと道が笹に隠れてしまうのもわかる。

ところで、ガイドブックの奈良市最高峰という記述も平成の大合併で変更が必要になっている。都祁村が奈良市の一部になったから、宇陀との境には800mを越える山が並んでいる。国見山も影が薄くなるというもの。それで誰も登っていなかったのかな。せっかく国土地理院の最近の電子地図ではめでたく山名が表記されたのに。まあ最高峰が600mであれ800mであれ、県庁所在地には富山市や静岡市のように3000mもの標高差のところもあるから、比較にならない話ではある。

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