今年の花見は ~ 一番早い桜を目指して
2013/3/26

東京は桜が満開らしいのに、京都でも奈良でも今年は開花が遅い。4月からの新しい仕事までの一週間ほどのインターバル、花見に出かけようと思ってもどこも蕾。奈良の氷川神社の枝垂れ桜が辛うじて見頃、染井吉野はまだまだのよう。唯一満開になっているのが下北山村、池原ダムの下流にある下北山スポーツ公園の桜だ。山登りの帰りにここの温泉施設には立ち寄ったことがある。ちょっと遠いが明日も休み、国道169号を走る。

「奈良で一番早い桜」というのがキャッチフレーズのようだ。奈良県の南部、紀ノ川水系ではなく分水嶺を越えた熊野川水系だから、山間の地とはいえ暖かいのだろう。確かに満開だ。平日のこととて道も空いているし、見頃の桜がもったいないような花見客の少なさ、あろうことか、きなりの湯も定休日だ。車なので花見酒を一杯というわけにはいかないし、途中の道の駅で買った柿の葉寿司とくず餅、花より団子となる。

下北山では入り損ねたので、帰り道、上北山村の温泉に浸かる。こぢんまりとした施設だが他の客の姿は見えず、屋内も露天も独占だ。花を愛でてお風呂でリラックス、極楽ごくらく。このあたり、大雨が降れば山崩れや土砂災害が毎年のように繰り返される地域で、先年の水害の復旧工事がまだ続いている。たまにやって来て楽しむ都会人にはわからない苦労も多いことだろう。お土産は吉野銘茶の嘉兵衛番茶で決まり。

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