有馬温泉の裏山歩き
2013/10/13

西宮で3時からのコンサートなら、それまでの時間を有効に活用しなくちゃ。六甲のウォーキングに有馬温泉、西宮までは神戸電鉄の山岳鉄道顔負けの急勾配を下ってテッちゃん迂回というコース。

スタートは阪神西宮駅にした。有馬温泉へは様々なルートがあるが、これは最近できたもののよう。駅前ではなく、少し歩いて国道2号線沿いの西宮戎バス停から発車、さくらやまなみバスという。阪神バスの停留所に遠慮がちに表示がある。六甲山系の北と南に跨る西宮市のコミュニティバスということらしい。バブルの頃、地価高騰で手の届く一戸建は山の裏側という有様で、購入した人が自嘲気味に六甲山の日本海側と言っていたことを思い出す。

阪急甲陽線の踏切のところで渋滞、予定よりも遅れて有馬温泉に到着。逆算すると有馬三山のうち温泉街に一番近い落葉山を往復するぐらいの時間かな。登り口を探しながら阪急のバスターミナルの先に行くと、ちょっとした広場で猿回しが始まるようで、人だかりが出来かけている。おっと、それに気をとられて見落としてしまうところだった。猿回しのおねえさんの脇から妙見寺の参道が分かれている。このお寺があるのが山頂。

温泉街を見おろす道は、やがて舗装道路から山道に変わり、屈曲点には小さな祠がある。西国三十三所が順に配置されている。妙見寺に詣るついでに一挙に三十三所詣ったことにする、効率の良さというか、いい加減さ。よくある趣向ではある。そんなに長い参道ではないので、この調子では谷汲山まで辿り着かないと心配するが、良くしたもので山頂に近づくにつれて祠の密度が高くなる。これも山登りでくたびれる頃の励みにとの有り難い配慮なのか。

さて、妙見寺に到着、これぞ木造という感じの佇まいだ。彫り物が四囲に巡らされていてすこぶる興味ぶかい。ただ一人先客がいて本堂をぐるぐる回って写真を撮りまくっている。温泉街の中にも大きな寺があり参詣客が絶えないが、山の上にこれだけのものがあるというのは、登ってくる人が多かったのだろう。ただ、歴史は浅いようで、山城のあとに明治になってから建立とか。

お寺のすぐ裏手に落葉山の標識、そのまま南に下り鞍部から温泉街へ。紅葉谷のロープウェイが見える。紅葉はまだまだ先だろう。落ちた栗の実に秋を感じるぐらいだ。わずかの時間で温泉街の一角に出る。前に金の湯には行ったから今回は銀の湯に。まだハイキングの人たちの下山時刻には早く、お風呂は空いている。ここは外湯巡りの温泉客と、山帰りに一風呂という人たちが混在する場所、芋の子洗い状態になるのは休日の午後3時頃だと思われる。こちら、1時過ぎには有馬温泉駅を出る。有馬温泉から有馬口まで、一駅だけの支線、乗り換えて鈴蘭台まで、再度乗り換えで新開地へ。神戸電鉄は鵯越・新開地の区間しか乗ったことがなかったから、塗りつぶしマップの線がちょっと伸びたぞ。さあ、このあとは巨大なオーケストラサウンドに身を包む。居眠り注意だ。

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