恒例、ススキの曽爾高原
2013/10/27

ここ何年か、ススキのシーズンになると曽爾高原に出かける。今年は砥峰高原にしようかとも思ったがだいぶ時間がかかりそう。となると片道2時間もかからない奈良県の東端ということに。それに、青蓮寺川沿いの県道、曽爾高原への登り口、太良路あたりの道端で売っている野菜を買うという楽しみもある。年に一回だけなのに、小さな小屋掛けの店のおっちゃんは覚えていた。

「今日は、おかあちゃんはどないしたはりますのん。いつも一緒やのに」
 「ちょっと農協に行ってますねん。それでワシだけですねん」
 このお家で作っているトマトが絶品、漬け物にしたら美味しいハヤトウリも並んでいる。あれやこれやを購入すると、おっちゃんがオマケを奮発してくれる。おかあちゃんが不在だから余計に気前がいいのかも。11月の初めまで、日曜だけ店開きということらしい。

この時期、曽爾高原の駐車場は混んでいる。今回は亀山に登るつもりで駐車場を素通りして先に進む。南の古光山と北の倶留尊山を結ぶ稜線、長尾峠のところまで行って路肩に駐車。
 ここで中学生の一群に遭遇、トレーニングウエアの若者たちに混じって亀山を目指す。元気がいいというか、賑やかというか、言葉からすると南大阪のほうだ。尋ねてみるとやはり。今夜は、お亀池の畔、国立曽爾青少年自然の家に泊まるようだ。亀山への急な登りで、「しんどいー」とかぐだぐだ言っていた彼らも、てっぺんに着いた途端にケロッとしたもの。こういうところはやはり子供。

短い秋日、夕暮れも近い。お亀池の周りでは立派なカメラをセットした三脚が並んでいる。山登り、散策、写真撮影、足回りも様々な人たちで賑わっているのはこの季節ならではのこと。こちら、いちおう山登りではあるが、まあ軽いお散歩ということろか。
 もはや恒例、新鮮野菜の買い出し、戻りは上田口から国道369号を離れ室生寺まで狭い県道を走る。その先は信号ひとつない広域農道が名阪国道小倉インターまで繋がる。国道の整備が進み直線化されて走りやすくなるし、国土交通省の所管外の立派な抜け道ができる。学生時代はずいぶん遠かった曽爾高原が今や自宅から半日で日帰りだ。

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