ロープにつかまり古光山
2014/5/10

ススキのシーズンには毎年のように訪れる曽爾高原、このあたりの山はほとんど登り尽くしたと言ってもいいが、ひょっとしてまだかも知れない古光山を目指す。いまは新緑の季節。

名阪国道ではなく県道奈良名張線、さらに名張曽爾線を走る。いったん三重県に入って奈良県に戻る。どちらの県道も両県の共管になっている。スイスイと曽爾村に到着したのはよいが、高原への登りで前が塞がっている。狭い道を切り返して引き返す車とすれ違う。「この先でバスが故障している」と教えてくれる。国立曽爾青少年自然の家に送迎するバスのもよう。これじゃ暫く通行は無理、こちらもさっさと引き返しもう一つの道を登り直す。秋のシーズンには上り下りを別ルートにしている片割れの道、こちらも途中で工事中だったが事情を伝えて通してもらう。

長尾峠は秋に来たとき車を駐めたところ、そのとき登った亀山とは反対側に道をとり古光山に向かう。かなりの急勾配が続く。ピークが三つある山塊で、最初は後古光山、その先、古光山へのルートはびっしりとロープが張られたアップダウンとなる。これはなかなかのもの、ハイキングコースというにはハードだ。途中、中学生ぐらいのグループとすれ違っただけで人の姿は見えない。隣の倶留尊山方面の賑わいとは対照的だ。それでも古光山の頂上には10人ほどの中高年登山者がお昼の休憩中、よいところに来たとばかりに記念撮影のシャッターをせがまれる。

頂上そのものよりも途中の岩場からの展望が開けている。私にはお馴染みの面々が並んでいる。倶留尊山、鎧岳、兜岳、三郎ヶ岳、住塚山、高見山、三峰山、局ヶ岳、大洞山、学能堂山、尼ヶ岳、ぐるっと取り囲む。頂上が必ずしも眺めがよいとは限らない。どこでも止まれる一人の気楽さかな。

古光山から南に下りところは斎場になっていて、車道が広い峠を越えている。稜線の険しさと違って古光山の東側の中腹は広々とした草原が広がり牧場になっている。いつの頃に出来たのか知らないが、確かに適地ではある。乳牛の姿を見ながら山腹の車道を長尾峠まで歩く。もう故障したバスは片付いているはずだが、戻りは三重県側に下りる。国道369号伊勢本街道から室生寺を経て名阪国道といういつもの快走ルート、新緑がまぶしいほど。

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