ちょっと藪漕ぎ 〜 野野上岳
2015/10/18

藪漕ぎのつもりで登った城山が、ルートファインディングの成果(?)か、普通の散歩になったので、今度こそ藪漕ぎと大和高原、野野上岳に向かう。1/25000地形図で名前が付いた適当な三角点で、標高差のないところと探したのがここ。名阪国道針インターから近い。

野野上岳の姿 野野上岳付近の地図

この辺りは以前は都祁村だったが、平成の大合併で今は奈良市、かつての村名を冠して都祁白石町となっている。針インターから南に国道369号を少し走って東に逸れるとすぐに國津神社という社がある。500mほど先にも神社、ここは雄神神社という。私が目指す野野上岳の麓だ。つまり大神神社と同じく、山がご神体ということか。二つのピークは雄神山・雌神山らしい。三角点のピーク野野上岳は雄神山にあたる。

雄神神社の隣にはコンクリート造りの大きな建物がある。どうもこれは神社とは別物のようだ。さらにその隣には、また別の比較的新しい宗教施設がある。「最上位六龍稲荷不動大社」という文字が門の石柱に刻まれている。これはいったい何だろう。龍らしきものが巻き付いた鳥居、奥には仏像の姿が見えるので、まさに神仏混淆、そもそも名称からして新興宗教の雰囲気が漂う。國津神社・雄神神社には参拝の人影があったが、こちらには全く人の気配がない。そんな様子だから、車を降りて見学・参拝しようなどという気が起きるはずもない。

雄神神社の隣の大きな建物は、帰ってから地図で調べると「天理教本圓瑞分教会」と記載があったが、こちらも天理教関係の施設で検索しても引っかかって来ないのが不思議だ。それにしても、こんな田舎の村はずれに宗教施設が犇いているのは、ちょっと異様な感じだ。

コンクリート造りの立派な施設が 最上位六龍稲荷大社の表示 クルマをデポ 緩い登りを峠へ

この奇妙なエリアの先で道は分岐する。北に向かう道を進めばピーク東側の鞍部に到達するはずだ。大した距離でもなし、先で転回できないと困るので車はここにデポすることにした。「最上位…」に近すぎてちょっと何だが、まあいいや。

歩き出すと、またも不思議な一角。山小屋とも別荘ともつかぬ一軒家がぽつんと建っている。これも奇妙だなあ。確かに自然は豊かにしても風光明媚というほどの場所でもないのに。

ログハウス? 笹原から藪漕ぎ開始 ところどころにテープが 尾根筋には踏み跡らしきものも

さて、鞍部まで辿りついた。どうやら山頂への道はなさそう。疎林と笹原という風情、藪漕ぎの出で立ちを整え、適当なところから突入する。方向を定めて上に行けばいいので、ルートファインディングというほどのことはない。少し進むと木に巻かれたテープも見つかる。登る人も皆無ではなさそうだ。

涼しくなって、草も枯れ葉も落ちて、藪漕ぎのシーズンはこれからだろう。獣道程度の感触で、前に足を運ぶときの抵抗はほとんどない。尾根筋に出るともっと歩きやすくなる。ただ傾斜はかなり急で、立木につかまって這い上がるところも。

山頂の四等三角点 測量の名残り

大和高原自体が標高500mほどだから、550mの山だと比高50mを登るだけで済む。あっさりと山頂に到着。確かに四等三角点がある。ここが野野上岳ということだ。どこの山にもある山名標は一つもない。古い測量の名残りか、紅白に塗り分けられたポールが木立に紛れている。展望は、ない。

煙草を一服、吸い殻は完全密封の携帯灰皿に。晴天が長く続いているから気をつけないとね。北アルプスは紅葉も終わる頃だろう、いい天候が続いているんだろうなあと、三角点に腰掛けて思いを馳せる。なんだかんだで今年は中部山岳には行かなかった。ここは500mそこらの藪山、ユニークと言えば聞こえはいいけど、我ながら物好きな山登りをするものだ。

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