出直し護摩壇山 〜 紅葉ドライブ+山歩き
2015/10/26

クルマを買い換えてすぐの頃、高野龍神スカイラインを走り護摩壇山を目指したものの、高野山の登りでパンク、JAFのお世話になったことがあった。当然、山登りも何もあったものではなく、スゴスゴと引き返す羽目に。因縁の目的地に改めて出かける。

護摩壇山付近の地形図 護摩壇山

無料高速の京奈和道は橿原・御所間が最近開通した。奈良県内では奈良市と橿原市の一部が未建設だし、風の森の峠区間も残っているから、全線開通はまだまだ先だろう。自分としては、繋がらないままの無料のほうがありがたいと勝手なことだ。この道路のおかげで高野山もずいぶん近くなった。

南海高野線沿いに登っていく国道370号はカーブの連続だ。パンクの苦い思い出、クルマを待避させた場所を横目で見やりハンドルを切る。まだ紅葉のピークには間があるが、高野山上は平日にもかかわらず観光客の姿も多い。こちらは例によって素通りで高野龍神スカイラインに入る。世界遺産登録のおかげで無料化されて国道371号となったこの道は快適なドライブだけど、ライダーが多いから走行注意だ。小一時間ほどで護摩壇山の肩に到着する。

高野龍神スカイライン 道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー 道の駅から護摩壇山への登り

昔からあったごまさんスカイタワーは、今は道の駅に変わっている。これも国道になってからの名称変更だろう。 このタワーは300円の料金を取っている。もちろん、これからタワーより眺めのいい場所に登る私は完全無視を決め込んで、タワーの脇から続く山道に入る。クルマで素通りの人がほとんどだから、山道には人影がない。緩い登りをしばらく進むともう山頂だ。先客は老夫婦だけ。

お弁当を食べていると東の方角から男性3人連れが到着。中高年登山者と言うには若い、揃いの紺色のシャツ。いまどきユニフォームで登山するクラブなんて少数派だなあと思っていたら、彼らの出がけにふと胸のロゴに目が止まる。山の会の名前じゃなくて"docomo"とあるぞ。なあんだ、携帯の電波の確認をしていたのか。こんなふうに実際の踏査をしているとは知らなかった。もっと早く気づけば、いろいろ質問できたのに、残念なことをした。

南方、奥高野の山並み
南方、奥高野の山並み (ダブルクリックすると拡大しスクロール、クリックでもとに戻る)

護摩壇山の頂上には龍神岳へ700mの標識がある。和歌山県最高峰だそうだ。しかし、手許のガイドブックには山名の記載がなく、耳取山という名前が出ている。これは同じピークのことだろうと、さっき3人が登ってきた方向に尾根筋を辿る。ここにはNHKの中継局が建っている。和歌山市から来た電波を県南に飛ばすには確かに最適のロケーションだ。docomoといいNHKといい、ここは電波中継の重要スポットということだろう。

南の方向は重畳と連なる奥高野、果無山脈の山々、熊野古道の小辺路が続いているところだ。高い山こそないが何度も上り下りを繰り返して熊野本宮大社に至る。大峰奥駆道は修行の道だから険しいのは当たり前にしても、こっちの道も参詣道というにはかなり過酷だ。簡単にエスケープルートという訳にはいかないだろうし。

大峰龍神岳より山脈を望む

龍神岳が気になって家に戻って調べてみた。すると、田辺市のホームページに…

和歌山県(田辺市)の最高峰の名称募集を平成20年9月から10月末まで一般公募を実施したところ全国から1331通の応募がありました。和歌山県最高峰名称選考委員会において選考をおこなった結果、和歌山県の最高峰に最もふさわしい名称として「龍神岳」が選定されました。 田辺市では平成21年3月3日(火)に和歌山県最高峰の現地に於いて「和歌山県最高峰命名記念式典」を開催し、「最高峰名称記念石碑」の除幕式を行い、最高峰山岳名「龍神岳」を公表しました。

何とも面白いと言うかのんびりした話だ。私の古いガイドブックに載っていないのも道理、最近になって命名されたのだ。なるほど、国土地理院の現在の電子国土には龍神岳の記載がある。これまで最高峰とされていた護摩壇山より、少し東のピークが10m高いことが判ったものの、しばらくは無名峰のままだったらしい。県境の山なのに奈良県側が無関心なのは、近畿最高峰があるから1400m足らずの無名峰には関心がなかったのか。
 最新の測量結果で標高が修正されることは南アルプス間ノ岳の出世(奥穂高岳と並ぶ日本第3位に)で話題になったが、県内最高峰が無名とはねえ。なお、私のもっているガイドブックにある耳取山とはさらに東のピークのことらしい。このあたり、同じような標高で山が連なっているから、こんなことになるのかも。

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