️八尾にこんなのあったのかな 〜 心合寺山古墳
2015/12/26

ここには前にいちど行ったことがある。休日だったのか展示館が閉まっていて、駐車場にもチェーン、仕方なくそのまま十三峠の山越えの道を奈良に戻った記憶がある。心合寺山古墳、八尾で育った私なのに、こんな古墳のことは聞いたことがなかった。

新年から八尾で働くことになったこともあって、この古墳のことを思い出し、大阪府立中央図書館の帰りに立ち寄ってみた。展示館の名前は八尾市立しおんじやま古墳学習館というらしい。やはり駐車場にはチェーンが張られていたが、本日は開館、インターフォンで呼びかけると中から係の人が駆けつけて開けてくれる。施設の名前からして、地元の小学生の遠足か社会科の野外学習のコースになっているのかも知れない。

全長160mの前方後円墳、5世紀頃のものらしい。宮内庁の管轄ではないから土地の豪族の墓なのだろう。この生駒山麓の一帯には他にも古墳が点在しているようだ。高度成長期の宅地造成によって消えてしまったものもあるらしい。

奈良の住民なので、古墳はありふれた景色だが、生駒山地を背景になかなかの眺めだ。私のほかには古墳マニアとおぼしき人がひとり訪れているだけで至って静かなものだ。ここがきれいに整備されたのは最近のことのようだ。道理で八尾に長く住んでいた人間も知らないのだろう。古いものに価値を見出す、経済成長の鈍化も悪いことではない。

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