城北線に乗ってビール工場へ
2016/7/3

前日にネット予約をしようとしたら、午前中のよい時間にスタートする組は満員、ページの下の方に「臨時」と表示された中に11:50からのコースに辛うじて空きを発見、即、申し込む。キリンビール名古屋工場の見学ツアーだ。夏はこれ。何と言っても出来たてを飲む工場での味が最高なのだから。

キリンビール名古屋工場の最寄駅は東海交通事業城北線の尾張星の宮駅、このよく判らない鉄道に乗るのももう一つの目当て。これはJR中央線の勝川駅から東海道線の枇杷島駅まで結ぶ路線で、名古屋の外環状線になるような感じだが、どうも繋がってはいないようだ。勝川駅にしても合流しそうなカーブなのに、地図では中央線と少し離れていて途切れているのが不思議だ。それもあって現地踏査に赴く。

不思議、やっぱり線路が途切れている。あと、ちょっと、高架を繋いだら勝川駅に乗り入れるのに何故なんだろう。JR東海の子会社だし非電化とはいえ軌間も1067mmで直通も可能なのに。延伸される前の阪神西九条駅の終端を思い出す。あれは駅の体裁をしていたが、こちらの城北線勝川駅は見るからに仮設の趣き、ゆくゆくはJR駅と合体するのだろう。

折り返しの車両が到着して何人か降りて来たが、乗り込む人は誰もいない。駅のホームには電車(気動車だが)を観に来た親子連れがいるだけ。ダイヤは1時間に1本で1両とは大都市圏にしては閑散路線、それでいて複線なのだからますます奇妙なことだ。ようやく出発時刻になりワンマン車両が走り出す。CDマークの野球帽のテッちゃんが手を振ってくれる。

6日間の期間限定七夕列車らしい。車内のボックスシートに笹が立てられ、短冊と紙縒り、それに筆記用具が用意されている。これは好きなことを書いて吊してくださいということだな。「中日ドラゴンズが勝ちますように」と慎ましい願い事を一筆。ついでに「吉見がんばれ」とか「ビシエドも打て」とか「荒木もそろそろヒットを」とか。

城北線の高架は高い。高速道路と並走する区間は北側の眺めが遮られるが、南側の名古屋中心街のビル群が浮かんでいる。正月には初日の出列車も出るらしい。11:30に勝川駅を出て尾張星の宮駅の到着は11:43、ツアーの集合時刻まで7分、事前に電話してギリギリになると伝えているから安心。とは言っても駆け足で3分前には到着だ。さすがこの季節、大賑わい、子連れの家族が多いのに驚く。ソフトドリンクもあるにしても、親が行きたくて付き合わされたのかな。キリン一番搾り、普段は飲まない銘柄だけど、工場で飲むと何でも美味しい。鮮度、温度、注ぎ方、グラス、なかなか家では全てが揃わない。

あっという間に三杯、さあ次はナゴヤドーム、相手が弱い阪神タイガースとはいえ、8-3の快勝、福田選手の特大の満塁ホームランも出たし、短冊に書いたように吉見投手が勝利投手、ビシエド選手もマルチヒット、ところが荒木選手は不名誉な45打席連続無安打、なかなか満願とはいかない。

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