Appleとのバトル part3
2016/8/4

これが3度目、またもAppleとバトルをやってしまった。いったいどういう会社なんだろう。Macという素晴らしいマシンを作りながら、顧客対応に関してはお世辞にもいいとは言えない。前回(2015/9/26記事)のことを思い出すと、常識が通用しない最低の会社という感じさえする。
 あの記事のあと、独立行政法人国民生活センターの援軍を得て理不尽な対応を徹底追求したものの、結局は頬被りを決め込んだ彼ら、でも公的機関に事例としてファイルされたし、このホームページにも記録を残している。塵も積もればということもある。国民生活センターに聞いたところでは、既に十分な山になっているらしい。しかし、最近の減収減益がかの企業の反省を促せばいいとは思うものの、百年河清を待つという気もしなくはない。

話の発端はMacBookの充電ができなくなったこと、充電したはずなのに電池残量がわずか、これはおかしいとインディケーターを見るとケーブルを繋いでいるのにバッテリーモードのままだ。またか、初回のバトルはMacBookAirのときだったが、あれもACアダプタのコード断線だった。念のためAppleのページを覗いたら、あった、不良につき無償交換らしい。
 初回のときは、USでは交換対応し日本では対応しないという理不尽さを突いて無償交換を勝ち取ったが、今回は全世界対象らしいので問題ないだろう。

Apple USB-C 充電ケーブル交換プログラム
 2015年6月まで MacBook コンピュータに同梱されていたApple USB-C充電ケーブルの一部が、設計上の問題により故障することがあります。その結果、対象となる充電ケーブルを介してMacBookを電源アダプタに接続しても充電されないか、または断続的にしか充電されない場合があります。Appleでは、本プログラムの対象となるお客様に対し、新設計のUSB-C充電ケーブル (新品) を無償で提供いたします。

発売同時に購入した私は該当者だ。充電できなきゃ使えないので、さっそく近くのApple正規サービスプロバイダ、イトーヨーカドー奈良店2階のビックカメラに出かけ交換を申し出る。
「交換プログラムの対象となりますが、修理扱いになりますので、PC本体ごとお預かりとなります」
「はあーっ…」

何を言っているんだろう。メーカーがリコールを告知していて、そのパーツを持ち込んだ人間に対してこれか。本体もリュックに入っているが、預けるなんてとんでもない。そもそも、そのUSB-C充電ケーブル自体、ここには置いていないようだ。
「ここじゃ埒があかんから心斎橋に行くわ」と捨て台詞を残して立ち去る。

ちょうど夕方から大阪に出る用事があったから好都合、いちおう事前にAppleサポートに電話を入れると、心斎橋のApple Store直営店で即時交換できるとのこと。ついでに、奈良のサービスプロバイダのありえない対応についても報告。
「ものがないので取り寄せというならまだ分かるけど、修理扱いで本体ごと預かるなんて理解不能、iPhoneのガラスが割れた客ばかり扱っていて、Macの原点を忘れてしまっているんじゃないの」と余計なひと言。電話の向こうでは恐縮の体。

さて出かけた心斎橋、御堂筋沿いのApple Storeは夏休みになったからか、若い人で溢れている。サポート窓口がある2階に上がると、銀行のフロアのように案内のスタッフが客の用件を聞いて「1時間待ち」とか伝えている。なに、それ。
「リコール対象のUSB-C充電ケーブルを持ってきたので交換してちょうだい。Appleサポートに電話して、ここなら即時交換してくれると確認したんだけど」
「ご予約いただいていますか。 ご予約がなければ1時間ほどお待ちいただくことになります。交換に際しては技術的な確認も必要になりますので…」
「はあーっ…」

客がいっぱいなのは見れば判る。確かに、ここは予約が必要なGenius Barと銘打っている。でも、私は天才的なMacオタクに相談したいのでもないし、ビッグアップルを一杯やりたいわけでもない。ここでの彼らの仕事はMacBookのシリアル番号を控えて交換製品を渡すだけだから、今日採用した高校生のバイトでもできること。そもそもMacとiPhoneのユーザーは人種が違う。同じ窓口で対応すること自体が誤りだろう。

四の五の言わずに迅速対応を望むというこちらの雰囲気を察知したのか、フロアでの押し問答となったら形勢不利とみたのか、彼は速やかに責任者に振ることを決断したようだ。これもフロアスタッフとしての経験のなせるわざかも。
 何のことはない。現れた責任者は先ず名刺を差し出し、こちらの言い分を改めて確認することもなく交換手続を進める。国民生活センターにファイルされているということは、Appleの側にだって対応要注意顧客だかVIPだかのフラッグが立っているのだろう。おかげで、私はMacBookを一日の中断もなく使い続けているわけだ。

想定した時間でAppleの用件が片付き、梅田での飲み会には予定どおり到着。そんな個人的都合でごねたような気もしないではないが、たかがリコール部品交換で三つの窓口に連絡してようやくというのはおかしい。ごねる伏線が十二分に張られていた。

命の次にスマホが大事という最近の学生は、どうもPCが使えなくなってきているらしい。Macを世に出した頃はクリエイティブな企業であったはずのAppleが、iPodやiPhoneに手を染めたことで、受け身で踊らされるだけの若者の量産に一役も二役も買っているのは壮大なパラドックスのように思えてならない。iPhone片手にGenius Barの窓口に列をなす若者が、なんとなく羊の群れに見えてくる。

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