また明神山へ
2016/12/7

2か月前に登った明神山にまた出かけた。眺めの素晴らしい山だと話をしたら、カミサンが乗り気になった。前に竹田城趾に行ったときと同じパターンだ。かくして、日を措かず再訪となる。今日は穏やかな天気と予報されている。

明神山には一度来ているから、勝手が判っている。丘陵地の住宅街にある登山者駐車場を兼ねるスーパーヤオヒコの駐車場に車を置いて、舗装された登山道を辿る。まだこのあたりだと晩秋の趣きだ。亀の瀬から信貴山方面の眺めは同じだが、色合いがずいぶんと変わっている。まだ紅葉は終わっていない。

この山は住宅地から1時間足らずと近く、登山道も緩やかで歩きやすい上に、頂上は360°の展望なので、平日でも登っている人が多い。それどころか、てっぺんが賑やかだと思ったら幼稚園児の一団だ。赤、青、黄の帽子をかぶっているので3組ということか。大きなシートを拡げて今からお弁当のようだ。おや、お弁当ではないぞ。給食だ。通常は登り口の車止めゲートは閉まっているが、特別に許可をもらったのだろう。ワンボックスカーで出前ということか。大きなプレートに唐揚げやらおにぎりを配っている。でも、穏やかな天気でよかった。木枯らしが吹きすさぶような日だったら、子供たちは震え上がるに違いない。

おばちゃんのグループも四阿でお弁当、さすが、賑やかさでは園児に負けていない。歳に似合わず黄色い声だ。そんななか、我々はベンチに座ってどんべいのお湯を沸かす。ほかに、ここを管理する王寺町の職員らしい若者が3人いる。前回のときには一部工事中だった展望デッキの確認なのか、ドローンで空撮しているから、幼稚園の行事を広報するのかも知れない。お昼ご飯を食べ終わった子供が、物珍しそうにドローンに近寄ってくる。行儀のよい園児たちのようで、あまり走り回ったりしない。と思ったら、下山しようとしたときには一斉に「やっほー」などとこちらに向かって叫ぶのだから、やっぱり元気はいいみたいだ。

前回は来た道を下ったが、今回は山頂近くに分岐がある「へんろ道」で降りることにした。車も走れる道から一変、落ち葉の積もった山道になる。「白い目印 コース 少し○○あり」と書いてあるが、○○は文字が消えている。白よりも赤のテープのほうが多いが、それを辿って尾根筋を下る。途中で沢筋に変わって道がはっきりしない箇所も出てくるし、崩れそうなところもある。やがて、辨財天王、佐代姫神、ほかいくつかの石塔のある場所に辿り着く。その下には不動明王を祀る社がある。ここから先はしっかりした参道が付けられている。明神山への「へんろ道」の道標はここにもあり、例の○○は「キケン」とここでは判読できる。そういうことだったのか。確かに、沢沿いの狭い道を踏み外せば危ないのは判る。カミサン連れなので、「キケン」が先に判読できていたら、素直に元の道を降りたかも知れない。頂上にいた園児たちがこの道を通ったら、間違いなく危険だ。

登り口の明神四丁目は王寺町だが、降り立った瀧不動院は香芝市になる。ここから北の方向に行けば駐車場への近道になるが、そんな道はない。尼寺(にんじ)という集落まで下って、大きく迂回を余儀なくされる。行政の境目だと大抵こうなのは織り込み済みだ。山歩きらしい下りルートで、紅葉も綺麗だったし、柚子の無人販売もあったし、遠回りも悪くない。

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