三度目の畝傍山
2017/1/22

またも喜多酒造を目がけたハイキングに出かけた。恒例の「酒蔵見てある記」、近鉄主催のハイキングだ。ここに行くのは3回目か、はたまた4回目か。橿原神宮前駅の受付で渡されるコースマップは、久米寺を皮切りに、畝傍山山麓を時計回りに一周するものだが、端からコースどおりに歩くつもりなどない。とにかくゴールの喜多酒造に辿り着けばいいのだ。

橿原神宮の鳥居を抜けて参道に入ると、レースでもやっているのか、走っている人たちがいる。畝傍山一円クロスカントリー大会とか。畝傍山の南麓を周回するコースのようだ。ウォーキングのイベントもあれば、ランニングのイベントもある。
 初詣は賑わっていたのだろうが、橿原神宮は参拝者もか少なくて閑散としている。だいたいこの寒さだ。新春御奉献銘酒ということで、薦被りが盛大に積み上げられている。何と言っても、奈良は清酒発祥の地だから。これから行く喜多酒造の「御代菊」もあるぞ。

ハイキングのコースは橿原神宮の北参道から畝火山口神社へ、畝傍山の南麓を辿る。おっと、この道はクロスカントリーのコースにもなっているようだ。広くもない山道を、後ろからランナーが脇を走ってくるので、お互いに大変だ。一般の遊歩道を走るにしては、周知や交通整理が充分とは言い難い。のんびり走る人ばかりじゃないだろうから、こういうイベントの運営は難しいところがある。歩行者を閉め出すこともできないだろうし。

ハイキング参加者はコースマップどおりに山口神社に向かうが、私は畝傍山への登山道に折れる。ここから先は静かなものだ。それでも、へそ曲がりはどこにもいるようで、マップを持っていながらコースを外れた山頂にいる人は一人や二人ではない。勝手知ったるリピーターなのか、たんに山好きなのか。そもそも、畝火山口神社の社殿は山頂にあったらしい。

酒蔵の試飲は2時までということなので、さっさと東側の登山道を下りる。前回と同じ山道だ。降り立ったところは予科練生殉国の碑、航空母艦瑞鶴の碑、イトクの森古墳が連なる場所だ。あとは橿原公苑を抜けて喜多酒造に向かうだけ。途中にある弓道場ではずらっと並んで矢を射ている。的の先はこちらが歩いている道路なんだ。いちおう壁はあるし、その上にはネットも張っているので流れ矢が来ることはないと思うが、あまり気持ちのよいものではない。

橿原神宮前駅でもらったマップの通し番号は1811番だった。受付時間帯のほとんど終わりだったので、それだけの人数が参加したということだろう。予想以上ということらしく、試飲のお酒を入れた鉢はすっかり空っぽだ。補充してもらえるまで、しばらく待つ必要があった。それよりも驚くのは、近鉄の職員に支えられて足許の覚束ない顔色の失せた年寄りがヨタヨタしている図だ。酒蔵の裏手には救急車の姿もあった。いい歳をして急性アルコール中毒で搬送なんて、恥さらしだなあ。まあ、そのまま逝ってしまうのも、本人にとっても身内にとっても幸せかも知れないけど。いくらタダ酒といっても節度をもって飲んでほしいものだ。こんな有り様だと、来年は一人何杯までとかの規制がかかりかねない。と、今回は控えめに4杯、お土産に2本。

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