奈良マラソンの日のお使い
2017/12/10

奈良マラソンが開催される12月上旬の日曜日、この日は奈良奥山ドライブウエイが無料開放となる。通行規制が行われる市内中心部を迂回する代替ルートということなのだが、これを使って柳生方面に向かう人などあまりいないだろう。つまり、普段は結構お金を取られる有料道路を走ろうという地元民が出動するという寸法だ。東大寺の裏手にドライブウエイの入口があるのだが、ずいぶん手前から規制線が引かれている。入口に辿り着くまで三度も止められる羽目に。「奥山ドライブウエイは迂回路でしょ、そっちに行くんです」とその都度説明するという煩わしさ、それだけ酔狂な人間が少ないということだろう。

若草山からの奈良盆地 (ダブルクリックすると拡大しスクロール、クリックでもとに戻る)

若草山の駐車場に駐まっている車も少ない。少し歩いて辿り着く山頂は人影がまばらだ。マラソン日和か、気温は低いが今日は天気がいい。金剛山の上のほうが少し白くなっているのは霧氷だろうか。こんな山頂にも鹿がいる。餌をくれる人もいないのに。

若草山から先はダートの道になる。普段は南行き一方通行なのだが、この日は15:00まで対面通行となる。以前より道路の凹凸は大きくなっている気がする。今年は雨が多かったからか傷みが目立つ。春日山石窟仏を過ぎてすぐ、柳生街道が分岐するところに車を駐めて歩くつもりだった。柳生街道、対向不可能な道ではあるが車で走ったことはある。ところが、分岐点には通行止の看板、これはどういうことだろうか。車はともかく、歩きは問題なかろう。

先に進むと道路上には倒木や枝が散乱している。峠を越えたところにはブルーシートに覆われた崩落地が。これじゃ車は無理だ。奥山ドライブウエイへの無料の進入路はアウトになってしまったのだ。これは台風の置き土産か。峠の茶屋は開いているが、道路を挟んだ物置小屋は崩落寸前だ。歩くには支障ないとはいえ、春のハイキングシーズンまでには補修するんだろうか。

私の目的地は誓多林の集落、農家の倉庫にある無人販売なのだ。「一袋500円の黒豆を四つ」というのがカミサンの指示、「そんなにあるかなあ、まああるだけ買ってくるよ」と、やって来た。あった、干し椎茸やお茶と並んで五袋、一袋300gほど、2000円を投入して予定数をゲット。ものが良くて安い。こんな山奥まで正月の買い出しにやって来る人間なんて他にいるわけないだろうなあ。

ジャンルのトップメニューに戻る。
inserted by FC2 system