諏訪内晶子/アルブレヒト/読売日響 ~ ドレスが目の毒
2001/3/10

諏訪内晶子がブラームスのコンチェルトを弾く読売日響の定期演奏会(指揮はゲルト・アルブレヒト)、かなり前にチケットはソルドアウトのようだ。でも、行けば何とかなるだろうと、三日連続公演の真ん中の土曜日、池袋(前に東武東上線沿線に住んでいたので懐かしい)の東京芸術劇場でのマチネに出かけた。

当日キャンセル待ちの行列に並んでいると、運良く2000円のチケットを二枚もったサラリーマン風の人が近づいてきて、半額1000円でゲット、最後列から二列目という席に何とか潜り込む。

オール・ブラームス・プロで、他は悲劇的序曲と第4交響曲だったが、当日のメインはプログラム前半のコンチェルトだと思う。そのせいか、休憩で帰った人も結構いたようだ(私がチケットを買った人も)。

諏訪内さんの演奏としては、昨秋大阪で聴いたショスタコーヴィチ(パーヴォ・ヤルヴィ指揮の大阪フィル)のほうが感銘を受けたが、出来自体は大したものだと思う。マチネなので、横浜みなとみらいの前夜のコンサートから十数時間しか経っていないから、演奏者も疲れがあるのかも知れない。

意外だったのは、同じような位置で聴くと、大阪のフェスティバルホールではソロの音がとてもよく聞こえるのに、池袋では全体の響きは悪くないが、ソロが埋もれがちになること。

最近は内外ともにビジュアル系の女性ヴァイオリニストが多いが、諏訪内さんのドレスもちょっとセクシーにすぎるような気がした。白のノースリーブのロングドレス、後ろは背中から腰あたりまで出ていて、柔らかい布地で相当のボディコンシャス、ラインが見えなかったので下着はどうなっているんだろうと、あらぬことを思ってしまった。

本人のサービス精神なのか、レコード会社の新譜(チャイコフスキーとメンデルスゾーン、バックが同じコンクールのピアノ優勝者のアシュケナージ指揮というのも商魂が見えている)のキャンペーンの一環なのか。アンネ・ゾフィー・ムターもそんなプロモーションをされた時期があったが、諏訪内さんは内容があるのだから変な方向に流れないでほしいものだ。そういえばCDジャケットのメイクもかなり濃いめだし…

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