最近、おなじみ ~ 児玉桃ピアノリサイタル
2001/3/20

チケット価格が三桁というコンサートは初めてではないかな。定価は1000円だけど、新国立劇場の会員だとオペラシティの演奏会も割引になるので、三桁価格ということに。住まいの最寄り幡ヶ谷の隣の駅の初台だし、散歩がてらに休日のリサイタルに出かけた。
 ここのビルは新しくて、休日はオフィスの人も少ないから、広々としたロビーのソファに座って読書なんてのもいい。

東京オペラシティのコンサートホール(タケミツ・メモリアル)で、児玉桃さんのリサイタル。不思議に同じ演奏家を立て続けに聴くこととはよくある。追っかけた訳じゃないけど、ジュゼッペ・サバティーニなんて、東京・ローマ・ロンドンと続いたことがあった。児玉桃さんも、この一年で3回目かな(こちらは大阪・京都・東京)。コンチェルト(ベートーヴェン4番など)の時はあまり印象が残っていないが、ソロはとっても気に入った。

前半がオール・ドビュッシー(子供の領分、スケッチ帳より、仮面、版画、喜びの島)、後半が亡き王女のためのパヴァーヌと、展覧会の絵、というラヴェルがらみ。フランスものプログラムと言っていいだろう。そう言えば、この人はパリ在住らしい。

だんだん良くなる法華の太鼓という感じで、子供の領分の時は半分寝ていたが、あとのドビュッシーは、私には耳慣れないものの豊かなニュアンスを感じた。同じようなシューボックスの京都コンサートホールで同じような位置で聴いたときは、音量を感じなかったが、ここでは相当のダイナミクスがある。
 展覧会の絵は、ピアノソロでナマを聴くのは初めてだが、CDには収まりきらない曲なのかなという感じ。結構な盛り上がり。
 ともあれ、コストパフォーマンス抜群のリサイタルだった。

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