フィレンツェ歌劇場「トゥーランドット」 ~ これは本場ものと言っていいのか?
2001/4/7

4月7日土曜日、NHKホール、結局行くことにしたトゥーランドット(フィレンツェ歌劇場来日公演、先週会場前でアメリカ人のオジサンから半額に値切って買ったもの)。結論から言うと、大変満足、総合的にとても楽しめた。

これは中国人の映画監督(チャン・イーモウ)の北京の紫禁城での演出を持ってきたもの、とてもよく出来ていた。度派手な衣装、所作なども中国人がやるとこうなるのかという感じ。ともあれ中国が舞台のお話だから全く違和感がない。

カラフ役のランド・バルトリーニは第三幕「誰も寝てはならぬ」の最高音がものの見事にひっくり返ったが、上演全体がこの一音にかかっている訳でもなく、その他のところは立派な歌だったので文句はない(指揮のズービン・メータも心得たもので、このアリアの後は音楽を切らなかった)。

トウーランドット役のジョヴァンナ・カゾッラは、以前に名古屋で聴いたアンドレア・シェニエの恋人役が素晴らしかったので期待していた。その期待を上回る出来で、第二幕二場の第一声、「この御殿の中で」の強靱な声には圧倒された。この役を歌えるソプラノの数は極めて少ないから、引っ張りだこになるんじゃないか(なっている?)と思う。

メータの音楽づくりも、椿姫の時のような違和感が全くなく、自然な流れでドラマを盛り上げていたと思います。評判の悪いNHKホールだが、3階後列中央で聴いたところ音はまずまず。あまり響き過ぎないほうが、かえって声楽にはいいような気がする(大きな容れもので歌手は大変だけど)。

本日が来日公演の最後ということもあり、カーテンコールにはオーケストラまで舞台に上がって、というのは珍しいものだった。

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