コミッショーナ/東京都響のロシアもの ~ あっ、あのときの指揮者!
2001/12/14

公演のチラシ

セルジュ・コミッショーナという指揮者の名前を、どこかで聞いたことがある。しかし、なかなか思い出せない。演奏会が終わった後でプログラム冊子を眺めていると…。あっ、そうか、1986-1989年の期間ニューヨーク・シティ・オペラの音楽監督とある。あのころ聴いているんだ。1987-1988年にニューヨークにいた私は、メトロポリタン・オペラのシーズンが始まる前の夏の時期、シティ・オペラに通っていたから。

今回の東京文化会館での定期演奏会、プログラムはプロコフィエフの「古典交響曲」とピアノ協奏曲第3番(ソロは横山幸雄)、スクリャービン「法悦の詩」というもの。

残念ながら、ちっとも感心しなかったなあ。

もともと、プロコフィエフは好きな作曲家じゃないし、スクリャービンに至っては、大袈裟でしつこいという以外にない。かなりの偏見かも知れませんが、これは好き嫌いの問題だから、どうしようもない。しかも、この指揮者、やっぱり嫌いだなあ。アクが強いと言うか、わざとらしさのつきまとう音楽だ。こうなったら、作品なのか、演奏家なのか、判然としなくなるが、嫌なものはいやだし…

それまで好まなかった曲が、素晴らしい生の演奏に触れて印象が一変するという経験を、何度かしたことがある。サントリーホールのオープニング・シリーズのときの「蝶々夫人」(ジュゼッペ・シノーポリ指揮)など、最たるものだ。でも、そういうことは滅多にない。そもそも、嫌いな曲をわざわざ聴きに行くことは少ないから当然なのだが。

定期演奏会の会員になっていると、好き嫌い取りませだプログラムがラインアップされるので、思わぬ発見、再認識のチャンスも増えると思ったものの、なかなか、そういう具合にもいかないようで…

ジャンルのトップメニューに戻る
inserted by FC2 system