チョン/東京フィル「ブラームス二重協奏曲」 ~ 後半、バトンタッチ
2002/1/25

公演のチラシ

二つのオーケストラの定期会員になっていると、公演日程が重なることもしばしば。片方をパスするつもりなら、誰かにあげてもいいし、「チケット掲示板」に出せば、安い席ならすぐに買い手がつく。ところがどうしても両方行きたいときには困る。今月がそれ。しかも、週末は奈良の自宅に帰省の予定。

そこは良くしたもので、東京フィルはオーチャードホールとサントリーホールの振替というサービスがある。それでも、金曜のコンサートを最後まで聴いたら新幹線がなくなってしまう。そこで、前半を私が、後半を職場の後輩T君が聴くというリレー作戦を決行。空席を作ったらオーケストラに気の毒だし…

私が聴いたのは、ルノー・カプソン(ヴァイオリン)、ジャン・ワン(チェロ)という二人のソリストを迎えたブラームスの二重協奏曲。

チョン・ミョンフンはオペラコンチェルタンテ・シリーズ初登場の「魔弾の射手」以来。パリの「シモン・ボッカネグラ」を含めても三度目。しかし、えらい人気だ。客席はいっぱい。営業的には彼をスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーなるポストに迎えて、ひとまずは大成功というところだろう。ただ、音楽づくりはこれから。この協奏曲を聴いていても、そんな感じがする。今ひとつ、指揮者とオーケストラがしっくりこない。二人もソリストがいるので、合わせるのも大変だ。もともと、他の協奏曲と違って、ブラームスの大傑作という曲でもないしなあ。この指揮者の真価がわかるのは、いつのことかな。

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