20年はふた昔 ~ ベルティーニ/都響のマーラー6番
2002/6/30

公演のチラシ

ボーナスは激減、家計のリストラが焦眉の問題となり、ド根性の招待券ゲットが続いている。でも今回は自腹、コンサート、オペラの回数を減らさないところが、私も懲りない人間だなあ。

私がこの曲をナマで聴いたのは、20年ぐらい前のような…。確か若杉さんが京都市交響楽団でマーラーを連続して採り上げていた頃、京都会館に足を運んだ気がします(ひょっとすると記憶違いかも)。

ベルティーニの都響、本当に素晴らしい演奏だった。この20年間の国内オーケストラの進化は大変なものだ。あの頃、マーラーのこの交響曲を演奏するのは、かなりのイベントでしたが、今じゃ普通のレパートリーだもの…
 とにかく演奏するという段階から、昨日の演奏なんて、美しく感動的に聴かせるという域に到達しているのだから。

第1楽章で舞台裏からカウベルがカランコロンと鳴るところなんて、昔なら舞台上のオーケストラはまるで停止したように感じたものだが、ちゃんと美しい響きを奏でているんだ。相当に微妙なテンポの動きに、奏者が敏感に反応し、各パートのバランスはほとんど崩れることがない。久しぶりに耳にしたけど、いい曲だなあ。

第4楽章のハンマー、誰が叩くのかなと思っていたら、パーカッションの女性奏者だった(手元にメンバーリストがないのでお名前は判らない)。先日のボレロで、終始一貫インテンポでドラムを叩いていた人だ。彼女、相当大きなハンマーを、餅つきよろしく、エイヤッっと振り下ろしていたのにはびっくり。ああいう道具(楽器)、オーケストラでは常備しているのかなあ。

帰り道、みなとみらい、桜木町駅でも、ブラジルサポーターの姿を何人も見かけた。昼間はいい音楽、夜はTVで世紀の決戦、お祭りの6月も終わる。

とか何とか言いながら、7月早々、アサヒビールでクセナキス、無料、ビール一杯つきだ(ああ、懲りないヤツ)。

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