ダニエラ・バルチェッローナ・リサイタル ~ ドタキャン二題
2004/6/7

公演のチラシ

何となく、嫌な予感がしていた。東京のリサイタルが延期になったとかの話をどこかで聞いたような気がして…

念のため、週末に、会場のザ・シンフォニーホールのホームページを覗いてみたら、ちゃんと6月7日、ダニエラ・バルチェッローナ メゾソプラノ・リサイタルのスケジュールが掲載されているし、特段の告知もあない。まあ、東京は体調不良かなにかでキャンセルになっても、大阪では歌うんだなと思っていたら…

仕事を切り上げて、シンフォニーホールには30分前に到着。ん、ホール前の公園を歩いていると、何だか人が少ないし、会場も暗い。エントランスには立看板が…。あっ、こりゃ、アウトだ。がぁーん。

会場前には主催者の大阪アーティスト協会の方が何人か、知らずに来場する人への説明に当たっている。私もその知らなかった一人。バルチェッローナ本人のメッセージと、この公演が9月に延期になりチケットはそのまま有効であるとの告知の紙をもらう。9月と言えば、ゲルマン、アングロサクソンではシーズンに入っている時期、よく代替日程が確保できたものだ。

それにしても、告知の方法には問題がありそう。主催者に問い合わせればよかったのかも知れないが、ザ・シンフォニーホールのホームページに何のお知らせもないから大丈夫と思った私の失敗だった。

会場前の掲示によれば、3日の朝日新聞に告知が出されたようだ。でも、私はその天敵、産経新聞の読者なので知る由もない。そして、同じく公演延期を知らずに会場に来た友だちもガックリ。彼に至っては、二日前の土曜日、この会場にオーケストラを聴きに来ているのだ。そのときにも会場内には本日の件についての告知は掲示されていなかったらしい。

"朝日新聞 ザ・シンフォニーホール"と言うように、"官報"(朝日新聞)に掲載したから、それでよしということだろうか。主催公演じゃなくて貸ホール公演だからホールのホームページに掲載する必要なしということなんだろうか。ホールの担当者に問いただす気も起きなかったので詳細不明だが、このホールのスタンスは狭量との印象が否めまない。

東京から大阪に移って劇場・ホール通いをしていると、お役所のはずの新国立劇場の対応など、ザ・シンフォニーホールよりも遙かにいいし融通が利く。大阪の土地にありながら、このホールの官僚的なところ、お役所顔負け、これも親会社の体質なんだろうか。大阪ではホール同士の競争がないことも一因だと思う。

ともあれ、ウィルス性インフルエンザで伏せっているというバルチェッローナの回復が待たれる。今回は残念だったけど。

さて、ポカンと空いた時間、友だちとメシ食って帰ろうということに。そして、大阪環状線天満駅で途中下車。天神橋筋商店街寿司屋街道を行く。「奴」「春駒」「まるまん」…、友だち一押しの奴寿司、奇跡的に空席が。向かいの春駒は表にお客が並んでいるのに。

店の人の話では、大人数の団体が突然キャンセルになったもよう。こういうドタキャンなら、待たされる客にとっては大歓迎。おまかせで20種以上も大きなネタをほおばればもうストップ、生ビール2杯で、3000円ちょっと。ういーっ。

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