ワルベルク/シドニー交響楽団 ~ "DOWN UNDER ?"
Sydney 1993/7/2

プログラムの表紙

南半球では季節が逆だから、7月だと冬、したがってオペラシーズン。ところが、(外観で)有名なシドニーオペラハウスでは、オーケストラのコンサート。演目は、モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」 と、ベートーベンの交響曲第6番「田園」、とってもポピュラーなプログラム。指揮はハインツ・ワルベルクというのだから、とっても懐かしい名前。昔、NHK交響楽団に客演していた頃にテレビ放送で見たことがあるなあ。もう相当な歳かも。

金曜日、仕事を終えて、夜のオペラハウス見物に出かける。いちおう冬とは言え、内陸のキャンベラと比べ、コートなしでも暮らせるほどシドニーは暖かい。チケットは無くてもダメモト、オペラハウスのレストランで食事をしてチケット売り場を覗いたら、やっぱり、いたいた。学生風のおにいさん、あまりチケットを手に持っている。この夜の演奏会のチケットは売り切れのようだったが、難なくゲット。世界中どこに行っても、私のすることは同じ。

あまりにも耳慣れた有名曲、極めて普通の解釈で、まったく普通の演奏だなあ。オーケストラは拙くはないにしても、驚くほどの技量でもない。やはり、ここは、"DOWN UNDER"なのかしら。オーストラリアでは、南北を逆にした世界地図が土産に売られている。これは、(文化を含むあらゆる面での)「辺境」を逆手にとった反骨心の表れなのか。

シドニーオペラハウスの夜景

開演前、ホワイエで本日の演目についての解説が行われている。主催者によるものなのか、ボランティアによるものなのか、そこはよく判らないが、階段に腰掛けてかなりの人が聞いている。私も、その仲間入り。解説を聞く必要もない曲だけど、ガラス越しにシドニー港の夜景がきれい。横浜の神奈川県民ホールもちょっと似た感じ。シドニーのシンボルになっている海上に浮かぶオペラハウスの図もいいが、内側からの眺めもなかなかのものだ。

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