ロイヤルオペラ「ポントの王、ミトリダーテ」 ~ モーツァルトもいろいろ
London 1993/11/1

全く初めてのオペラを、時差ボケの状態で聴くのはつらいものがある。香港からロンドンまで飛ぶのは、東京からよりも遠い。それでも、ここで観なければ、今後いつ観ることができるか分からない。と言うことで、週末のロンドン、出かけたのはコヴェントガーデンのロイヤルオペラハウス。

海外では珍しい公演のチラシ1 海外では珍しい公演のチラシ2

グラハム・ヴィック演出の、なかなか力の入ったプロダクションのようだ。チラシやポスターが目を引く。特に衣装とメイクの奇抜さ、歌舞伎のイメージを採り入れているのかも知れない。まさか、京都先斗(ぽんと)町からの連想じゃないだろうが(^^ゞ

登場人物も多くて、長いオペラだ。作品の存在は知っていても、有名とも言えず耳に馴染みがない。一度聴いただけでは如何ともしがたいというのが正直なところ。どうも主要劇場のレパートリーに入るとは思えないなあ。

私には何人かを除いて耳慣れない名前が並ぶキャスト。ポール・ダニエル(指揮)、ブルース・フォード(ミトリダーテ)、ルーバ・オルゴナソヴァ(アスパシア)、アン・マレー(シファーレ)、ヨッヘン・コヴァルスキー(ファルナーチェ)、リリアン・ワトソン(イズメーネ)、ジャスティン・ラヴェンダー(マルツィオ)、ジャクリーン・フージェル(アルバーテ)。そのうち、コヴァルスキーはキャンセルとなり、代役はティモシー・ウィルソン。

モーツァルト、神格化が著しいが、私はあまり好きな作曲家ではないし、おまけにオペラは長いとくれば、聴く前からどこか気が重い。それなら行くのをやめたらいいのだが、ひょっとして気づかなかった魅力を発見できるかも知れないし。でも、それはほとんどの場合、空振りに終わる。今回もその例に漏れず、いや、体調のせいかな。

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